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令和3年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2021-12-02
令和3年第4回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2021-12-02

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  1. 山武市議会 2021-12-02
    令和3年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2021-12-02


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(能勢秋吉君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより、本日の会議を開きます。  なお、報道関係者から、議場内の写真撮影の申出がありましたので、これを許可いたしました。  また、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申合せにより、配付の一般質問通告書のとおり、個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、新政会、北田守議員の個人質問を許します。  北田議員、御登壇願います。  北田議員。 3 ◯6番(北田 守君) 皆さん、おはようございます。議席番号6番、新政会、北田守です。議長の許可をいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。  新型コロナウイルスにつきましては、徹底した感染症予防対策ワクチン接種の普及の効果か、現在は何とか鎮静化しており、このまま収束することを願うばかりです。  一方、海外では、オミクロンという新たな変異株による感染再拡大が始まっているとの情報がございます。日本でも、一昨日、初めて確認され、また、昨日は2例目が確認されたところですが、引き続き、基本的な感染症対策の徹底を図ってまいりましょう。  それでは、まずはじめに、市長の政治姿勢について伺います。  松下市長は、平成30年4月、多くの市民の皆様の負託を受け、山武市長に就任いたしました。就任以来、市政発展のため、奮闘いただき、感謝申し上げます。  市長は、山武町議会議員、山武町長、千葉県議会議員を歴任され、まさに山武市のために尽力され、満を持して、山武市長に就任されました。時がたつのは早いもので、就任から、3年7か月が経過いたしました。この間、平成31年3月には、市長のまちづくりの思いを込めた「海と緑、人が集い、住まう誇りがもてるまち山武」を目指す、第2次山武市総合計画を策定し、様々な施策を現在も着実に推進しております。  そのほか、市民の皆様や職員と一丸となって取り組み、取得した、認証基準や継続が大変難しいブルーフラッグの認証取得、また、県内で初めてゼロカーボンシティを宣言するなど、先見的な取組も積極的に推進しております。
     また、かつて経験したことのない令和元年の台風や風水害の災害対応や、現在は鎮静化しているものの、日本のみならず、世界で爆発的に感染拡大している新型コロナウイルスへの対応では、国や県、県内自治体との強いパイプやあらゆる人脈を駆使し、市長が先頭に立って指揮を執り、市民の安全安心を守っていただいております。  何よりも人の意見をよく聞き、穏やかで安定的な市長の行政運営の手腕については、私は高く評価しているところです。市長が任された任期は、残り5か月となりました。  そこでお伺いいたします。市長自らの4年間の市政運営を、どのように総括するのか、お伺いいたします。 4 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) 新政会、北田守議員から、市長の政治姿勢について、4年間の総括についての御質問をいただきました。  平成30年4月の就任以来、市政運営に最大限の努力を傾注してまいりました。これも、ひとえに市議会議員の皆様方、また市民の皆様の温かい御支援、御理解と御協力があったからこそであり、様々な課題がある中、これまで市政運営ができてまいりましたことに、心から感謝を申し上げさせていただきます。  これまで、環境政策としての国際環境認証ブルーフラッグの取得やゼロカーボンシティの宣言、子育て支援と受入れ月齢引下げなどによりますこども園の充実、また、人口減少対策として、移住定住ポータルサイトの開設、企業立地促進条例の制定、三世代同居等支援事業、また、市民の大切な移動手段である基幹バスと公共交通の充実などに取り組んでまいりました。  この4年間は、多発する集中豪雨などの自然災害への対応、新型コロナウイルス感染症対策、また、価値観やライフスタイルの多様化による行政需要の拡大など、様々な環境変化もございましたが、市政運営につきましては、一概に言えませんが、おおむね進捗を見ている、また、取り組むことができているものというように考えております。 6 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 7 ◯6番(北田 守君) 次に、市長は就任する前に、市民の皆様に、子育て支援、教育・文化の充実、防災・防犯・安全対策、産業・観光振興、人口減少対策等、数多くの約束をし、当選されました。  この約束は、先ほどお話しさせていただきました第2次総合計画の中で取り組まれているとは思いますが、台風や風水害、新型コロナウイルスへの対応など、不運な状況により、遅れている政策や事業、そもそも任期の4年以内で達成することが厳しい、長期の時間を有する政策等もあるとは思いますが、市長が市民の皆様に約束したことには、間違いございません。  そこでお伺いいたします。市長は、市民に対して約束した様々なことについて、どのように考えているのでしょうか。 8 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 9 ◯市長(松下浩明君) 前回の市長選挙におきまして、私は、まちづくりに関して、大きく8つの展望をお示しいたしました。  1つ目、子育て支援、2つ目、教育・文化・スポーツの充実、3つ目、防災・防犯・安全対策、4つ目、インフラ・住環境対策、5つ目、産業・観光の振興、6つ目、人口減対策、7つ目、福祉・医療・高齢者と障害者支援の充実、8つ目、行財政改革。このどれもが重要な施策でありまして、これらの施策を人口減少対策につなげたいとの思いで、取り組んでまいりました。  平成31年度当初から、第2次山武市総合計画における重点項目として、私の公約との連動性を確保し、市政を推進してきたところでございます。一定の実現が見られたと考えておりますが、中学校統合問題や、また駅北口開発など、非常に難しい問題に関して、市の将来にとって、間違いのない判断をするため、議論をより深化させていかなければならないものであるということを、今、認識しております。 10 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 11 ◯6番(北田 守君) 市長の政治姿勢の最後の質問です。  先ほど市長の発言にもありましたが、まだまだ約束を達成していない政策等もございます。道半ばであるものと思います。  そこでお伺いいたします。来年4月に予定されております市長選について、ずばり、お尋ねします。現時点において、再選について、どう考えているのでしょうか。市長の覚悟をお聞かせください。 12 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 13 ◯市長(松下浩明君) 平成30年4月、市民の皆様から御信任を賜り、早くも3年7か月が経過いたしました。市民の皆様にはもとより、議員各位の力強い御支援を賜りながら、本市の発展と市民の福祉向上に邁進してまいりましたが、私の任期も残すところ、5か月となりました。  この間、令和元年度の台風や大雨被害の対応では、これまで経験したことのない長期間の停電、その後の新型コロナウイルス感染症への対応と、様々な想定外の出来事が発生するなど、数々の課題を抱えながらも、市民生活の向上を目指し、緊張感を持って市政運営に当たってまいりました。  おかげさまで、その成果は、一歩ずつではありますが、着実に現れているものではないかと思っております。そして、持続可能な都市として発展していくため、これまで取り組んできた各施策を着実に進めながら、次の段階に進んでまいりたいと思います。  しかしながら、市民、お一人お一人が、この地に住んでよかった、住み続けたいと思っていただける山武市を築き上げるためには、さらに時間が必要であり、まだ道半ばでございます。  御質問でございます、私の覚悟といたしましては、市民の皆様から御信任をいただけるのであれば、さらに市長として先頭に立たせていただき、これまでの政治家としての人脈と経験を生かし、愛する山武市の発展のために、全力を傾注する決意をしたところでございます。ここに、来年4月執行予定の山武市長選挙への立候補を正式に表明するものでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 14 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 15 ◯6番(北田 守君) 松下市長の力強い出馬表明、ありがとうございます。  市長は、ぐいぐい、みんなを、組織を引っ張るスーパーリーダーではございませんが、先ほどもお話しさせていただきましたとおり、多くの人の声に耳を傾け、穏やかな性格、一方、内に秘めた強い意志、何よりも市長の強みである市長のお人柄、経験から得た多くの人とのつながりを最大限に生かし、引き続き、山武市のため、山武市の未来のために、何よりも市民のために頑張っていただきたいと思います。私も、同僚議員はじめ多くの市民の皆様とともに、応援させていただきます。  以上で、松下市長への質問を終わります。  続きまして、東金市外三市町清掃組合ごみ処理施設建設事業についてお伺いいたします。  東金市外三市町清掃組合において、新ごみ処理施設建設事業が進められていると聞きますが、新ごみ処理施設の建設が必要になった経緯を教えていただきたいと思います。 16 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 17 ◯建設環境部長(今関正典君) 新ごみ処理施設の建設が必要になった経緯、理由でございます。  東金市外三市町清掃組合、以降、清掃組合と申し上げますが、清掃組合によりますと、1点目として、現在のごみ処理施設は、平成10年4月に稼働を開始して、20年以上が経過したことで、施設の随所に老朽化が目立ち始めたこと。  2点目として、ごみの質の変化、また、ごみ処理技術の進歩等に伴い、経済性及び安全性に優れた処理システムの導入の必要性に迫られていること。  3点目として、清掃組合がある地元区との協議において、協定期間満了時となる令和10年3月までには、現在の施設を廃止して、ほかの場所に移転することになっていることなどから、新ごみ処理施設の建設計画に着手していると伺っております。  そして、新ごみ処理施設建設の計画に併せ、清掃組合から山武郡市環境衛生組合と山武市に対して、ごみ処理の広域化並びに処理区域に関する照会があり、その結果は、東金市の清掃組合の新施設では、東金市、大網白里市、九十九里町の2市1町で、松尾にあります山武郡市環境衛生組合では、山武市、芝山町、横芝光町の1市2町での構成で、それぞれごみ処理を行うことになっております。 18 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 19 ◯6番(北田 守君) 新ごみ処理施設建設事業について伺います。  どのように計画が進められているのかを教えてください。 20 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 21 ◯建設環境部長(今関正典君) 清掃組合による新ごみ処理施設建設事業は、山武市を除く2市1町での計画となります。  建設予定地は、東金市上武射田地区としており、現在は施設用地の取得、施設の基本設計及び環境影響評価に関する手続等が進められています。  令和6年度からは、造成工事、プラント建設工事が予定されており、新ごみ処理施設の稼働時期については、令和10年4月からを予定していると伺っております。 22 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 23 ◯6番(北田 守君) 建設予定地について伺います。  上武射田地区とした理由を伺います。 24 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 25 ◯建設環境部長(今関正典君) 清掃組合の新ごみ処理施設建設予定地につきましては、東金市、大網白里市、九十九里町において、平成27年に住民側から候補地を募集し、その結果、8件の応募があったと伺っております。  この8件について、施設建設や稼働、運営に関する事項等を段階的に評価し、最も評価が高かった東金市上武射田地区が、平成29年8月に建設候補地として決定したと伺っております。 26 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 27 ◯6番(北田 守君) 建設予定地付近には、少なからず住宅地がございます。山武市においても、建設予定地に一番近い島地区への影響が懸念されます。  近隣住民への影響について、どのように見込まれているのかを伺います。 28 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 29 ◯建設環境部長(今関正典君) 清掃組合によりますと、現在行っている環境影響評価において、現況の大気濃度を把握する中で予測を行い、環境影響の有無を検証していくと伺っております。  また、新ごみ処理施設からの排ガス基準については、基準値については、法令よりも厳しい値を設定した中で、排ガス処理を行うことにより、環境面での安全安心を確保していくと伺っております。 30 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 31 ◯6番(北田 守君) 住民説明会について伺います。  環境影響評価方法書に関する住民説明会が行われたと聞きます。開催状況について伺います。 32 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 33 ◯建設環境部長(今関正典君) 事業概要や環境影響評価の項目並びに調査、予測、評価の手法を記載した環境影響評価方法書の説明会が、10月に、東金市で2回、山武市、九十九里町では各1回開催されました。  東金市は2回で25名、山武市は26名、九十九里町は13名の参加があったと伺っております。 34 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 35 ◯6番(北田 守君) 山武市で開催された説明会では、どのような意見がありましたか。伺います。 36 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 37 ◯建設環境部長(今関正典君) 山武市で開催された説明会での主な意見としましては、1つ目としては、山武市は、新ごみ処理施設ごみ処理区域から除外されるのに、なぜ山武市に近い場所に、ごみ処理施設を建設するのか。  2つ目として、新ごみ処理施設付近の山武市内の住宅地や食虫植物群落などに対する環境影響への配慮が足りないのではないか。  3つ目として、候補地を選定した経緯を説明してほしい。  4つ目として、九十九里町のごみ収集車が山武市内を通過することは、おかしいのではないか。  5つ目として、新ごみ処理施設による影響を受けるにもかかわらず、施設を使用できないことは納得いかない、施設を使えるようにしてほしい。  6つ目として、山武市がごみ処理対象区域外であるなら、山武市に影響がないようにしてほしいなどの意見があったと、清掃組合から伺っております。 38 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 39 ◯6番(北田 守君) 九十九里町のごみ収集車が、山武市を通過すると聞きます。  どのようなルートが計画されているのかを伺います。 40 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 41 ◯建設環境部長(今関正典君) 清掃組合からは、令和9年度開通予定の広域農道を利用し、白幡交差点から県道緑海東金線を経由し、上武射田地区の新ごみ処理施設へ搬入する経路を計画していると伺っております。 42 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 43 ◯6番(北田 守君) 沿道住民への影響は、どのように考えていますか。特に白幡交差点部分などに影響があるかと思いますが、いかがでしょうか。 44 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 45 ◯建設環境部長(今関正典君) 沿道住民への影響の要因につきましては、施設の工事時や廃棄物運搬車両の通行時が考えられます。  清掃組合によりますと、現在進めている環境影響評価では、関係する車両が最も集中する県道緑海東金線の沿道2地点において、大気質や交通量などの調査を行い、検証していくと伺っております。  また、白幡交差点部分につきましては、平成27年度の県道成東鳴浜線の交通量は、12時間の交通量が約7,400台、24時間で見ても、約9,600台となっており、令和10年度以降、県道成東鳴浜線を経由して、新ごみ処理施設に搬入される可燃ごみのパッカー車は、片道、延べ20台を見込んでおり、現況の大気質、騒音、振動を著しく悪化させるほどの台数ではないと伺っております。 46 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 47 ◯6番(北田 守君) 搬入経路としなければ、間違いなく、ごみ収集車の通行はありません。新施設のごみ処理区域外である山武市住民が多大なる影響を受けることは、断じて、あってはならないことと感じております。  搬入経路の見直しを含め、東金市外三市町清掃組合ごみ処理施設建設事業による環境影響が、山武市住民に極力影響を及ぼさないよう、計画されるべきではないかと思いますが、市長はどう考えておりますでしょうか。 48 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 49 ◯市長(松下浩明君) これまでも、山武市住民に対して影響が及ばないように、山武市民の理解を得られるような事業計画としていただけるよう、東金市外三市町清掃組合にお願いをしてまいりましたが、地域からの御意見もいただいておりますので、山武市民に対して最大限の配慮した計画としていただけるよう、お願いをしてまいりたいと思っております。 50 ◯議長(能勢秋吉君) 北田議員。 51 ◯6番(北田 守君) 東金市外三市町清掃組合ごみ処理施設建設事業は、山武市は、ごみ処理区域外にもかかわらず、山武市住民に多くの影響が及ぶものとなります。まずは、山武市への影響を、可能な限り回避、低減していただけるようお願いします。  その上で、山武市住民に対し最大限の配慮をしていただくとともに、地域住民の理解が得られるよう、懇切丁寧な説明をお願いして、新ごみ処理施設建設事業に対する質問を終了とします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 52 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で新政会、北田守議員の個人質問を終わります。  次に、新政会、櫻田基介議員の個人質問を許します。  櫻田議員、御登壇願います。  櫻田議員。 53 ◯5番(櫻田基介君) おはようございます。議席番号5番、新政会、櫻田基介です。議長のお許しを得ましたので、企業誘致と空き家対策について、幾つか質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  師走になり、寒さも増してきました。空気も乾燥し、全国的にも火災が増えてきています。山武市でも、11月に2日続いて、大きな火災がありました。火の元には十分注意していただきたいと思います。  それでは、まず、企業誘致の取組と進捗状況、法人市民税の推移と傾向について伺います。  近年の市の財政状況では、コロナ対策等、必要な予算は、拡大傾向にあるものの、財源としては、逼迫している状況にあるのではないかと感じています。執行部においては、事業のスリム化等、歳出予算の削減に努められていると思いますが、一方で、主な歳入となる税収の安定的な確保と拡充について取り組むことも必要と考えます。
     そのようなことから、今回は、税収の拡充という観点から、企業誘致に関する質問をさせていただきます。  はじめに、本市の法人市民税の税収状況について、合併当時からの推移を伺います。 54 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 55 ◯市長(松下浩明君) 櫻田基介議員から、企業誘致についての質問がございました。ありがとうございます。  新たな企業の立地は、税収増加のほか、雇用の場の確保、地域経済の活性化や地域振興への寄与など、波及効果は大きいものであるというように考えております。このようなことから、令和2年4月1日に企業立地促進条例を施行し、立地企業への支援制度を設けまして、企業誘致の取組を進めております。  お尋ねの法人市民税の税収状況につきましては、担当部長からお答えをさせていただきます。 56 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 57 ◯市民部長(藤田泰央君) 私からは、法人市民税の税収状況についてお答えいたします。  法人市民税には、資本等の金額、従業者数に応じて定額が課税される均等割と、法人税額に応じて課税される法人税割があります。  本市の均等割については、合併後の平成18年度の決算調定額が約1億1,300万円で、10年後の平成28年度の決算調定額が約1億2,300万円、令和2年度の決算調定額が約1億3,000万円と年々増加しております。  一方、法人税割については、景気好調であった平成18年度の決算調定額が、約4億7,100万円であったのに対し、平成19年後半からは、原油・原材料価格の高騰により、景気回復を支えていた企業の収益が減少に転じ、さらに翌20年9月のリーマン・ショック以降、急激に悪化することで、平成21年度の決算調定額は、約1億8,400万円まで落ち込みました。  翌平成22年度以降は回復し、3億円から4億円の間を推移していましたが、企業の税負担軽減によって、賃上げや設備投資が促進され、経済の好循環が加速されることを期待して、平成26年10月1日以降に開始する事業年度分から、税率が12.3%から9.7%に引き下げられたことにより、平成28年度の決算調定額は約2億6,200万円に、また、令和元年10月1日以降に開始する事業年度分からは、さらに6%に引き下げられたため、令和2年度の決算調定額は、約1億7,500万円まで減少いたしました。  当市の法人税割額は、納税額上位の法人が全体に占める割合が高く、特定の法人の経営状況に左右されることから、一概には言えませんが、税率の引下げにより、税収は大きく落ち込んでいる状況にあると言えます。 58 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 59 ◯5番(櫻田基介君) 法人市民税には均等割と法人税割があって、均等割は増えるということですが、法人税割は、景気の影響から、変動が大きく、また税制改革の中で、政策として、税率が引き下げられていることから、税収としては、減少傾向にあることが分かりました。  税率が引き下げられ、減収となる分については、国等から何かの補填がありますでしょうか。 60 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 61 ◯市民部長(藤田泰央君) 法人市民税につきましては、令和元年度税制改正において、地方税法が改正され、法人税割の税率が引き下げられました。この税制改正は、大都市に税収が集中する構造的な課題に対処し、地域間の財政力格差の縮小を図るため、都道府県及び市町村が課税する法人住民税法人税割の税率を引き下げ、その引下げ分相当について、国税である地方法人税の税率を引き上げ、その増収分を地方交付税として、地方に配分するためのものです。  また、令和2年度から、都道府県が課税する法人事業税のうち、7.7%に相当する額について、市町村の従業者数で案分し、法人事業税交付金として、市町村に交付されています。  税率改正により、法人市民税は減収となりますが、それに代わるものとして、法人事業税交付金及び地方交付税として措置されている状況でございます。 62 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 63 ◯5番(櫻田基介君) 税制改正による税率の引下げにより、国から地方交付税、県から法人事業税交付金の措置があることが分かりました。  企業に課税されている税では、法人市民税のほか、固定資産税や軽自動車税、また、勤務されている方の個人住民税などがあり、企業が立地することで、多くの税収が期待できるのではないかと考えます。  先ほど市長の答弁にもございました企業立地促進条例ですが、現在の各奨励金の交付状況について伺います。 64 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 65 ◯総合政策部長(荒木康之君) 企業立地促進条例では、企業立地奨励金、雇用促進奨励金、埋蔵文化財発掘調査奨励金の支援制度を設けております。  各奨励金の交付を受けるには、あらかじめ、市から指定企業の指定を受ける必要があり、これには業種や投下固定資産額、従業員数などの要件がございます。  条例の施行以降、今年度までは、指定企業の指定を1社行っており、年度末までに、もう一社の指定を行う予定で、いずれも事業所の増設に係るものでございます。  奨励金の交付状況でございますが、まず、企業立地奨励金については、2社とも、令和5年度に奨励金の交付を予定しております。  次に、雇用促進奨励金については、1社について、令和4年度に奨励金の交付を予定しております。  次に、埋蔵文化財発掘調査奨励金については、奨励金の交付予定はございません。 66 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 67 ◯5番(櫻田基介君) ただいまの答弁で、今後、企業立地奨励金と雇用促進奨励金の交付が予定されており、制度の活用が進められていることが分かりました。  しかしながら、交付対象が増設ということで、既存の企業ということで、新たな企業の立地にはつながっていないように思われます。  企業誘致の取組として、企業への周知や交渉の状況について伺います。 68 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 69 ◯総合政策部長(荒木康之君) 企業立地促進条例の支援制度に関しますチラシを、市内工業団地の事業者へ配布をしております。  また、企業立地ガイドを作成しまして、今後の周知活動に活用していく考えでございます。  加えて、千葉県の企業誘致担当部署や金融機関等との意見交換や情報共有を図っておりまして、今後、企業へのセールスにつなげていきたいと考えております。  交渉状況としましては、市有地の有効活用の観点から、日向の森への引き合いに対応しております。  また、統廃合により閉校となった小学校等の跡地活用として、民間事業者等の事業提案公募を進めておりまして、企業誘致の一環として取り組んでおります。  進捗状況について申し上げますと、10月1日から12月13日までを応募受付期間として、11月10日、11日には、現地説明会を実施しております。  旧日向小学校では9社、旧蓮沼幼稚園では4社の参加がございました。  今後は、12月22日にプレゼンテーション審査を実施しまして、優先交渉権者を選定する予定でございます。 70 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 71 ◯5番(櫻田基介君) 現在の取組では、日向の森や閉校した小学校等の跡地、市有地への誘致を進めているということで、現状あるところという考えだと思いますが、将来を見据えて、工業団地等の新たな産業用地の整備も必要と思われますが、どのように考えているでしょうか。伺います。 72 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 73 ◯総合政策部長(荒木康之君) 企業が立地を検討する際、インフラの整備状況や支援制度などのほか、早期に使用できる事業用地が求められます。  現状では、農振農用地などの土地利用規制から、新たな産業用地の早期整備は難しく、既存の工業団地の拡張も検討が必要と考えております。  また、現在の工業団地の整備手法は、民間ディベロッパー等の活用を主体として、千葉県、本市、民間での役割分担の下、事業化を進めていく必要がございます。  いずれにしましても、企業誘致の推進には、新たな産業用地が必要と考えますが、課題も多くありますので、十分な検討の下、事業化に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。 74 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 75 ◯5番(櫻田基介君) 企業誘致は、多くの自治体の取組が進められており、自治体間での競争という側面があると思います。  本市は、条例の整備状況等から、後発であることは否めませんが、今後、成田国際空港の機能強化や圏央道の全面開通を控え、多くの企業進出が期待できると考えます。  山武市企業立地ガイドに、優れた交通アクセス、圧倒的に安い地価、恵まれた自然と安心の住環境とありますが、場所がなければ、誘致は難しいと思います。  土地利用規制などの面から、誘致場所がなかなか難しいと思いますが、現状ある誘致先とそれ以外の場所も検討をお願いしたいと思います。これからに期待したいと思います。  これで、企業誘致についての質問を終わります。  続きまして、空き家対策の質問をしたいと思います。  平成31年3月に山武市空家等対策計画を策定しましたが、計画はどのように進めているでしょうか。伺います。 76 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 77 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  山武市空家等対策計画は、令和元年度から令和5年度までの5年間の計画であり、空家等対策の基本的な取組方針として、「空き家の発生抑制・予防」、「管理不全の解消」、「活用・市場流通の促進」の3つの方針を立てております。  空家等対策に基づく実施業務については、この3つの方針に基づき、「適正な管理がなされていない空き家等への対応」と「空き家等の利活用の促進」に関する2つの目標を掲げ、適時、見直しをしながら、効果的な空家等対策に努めております。 78 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 79 ◯5番(櫻田基介君) 3つの取組方針に基づき、2つの目標を掲げているということですが、適正な管理がされていない空き家の現状は、どのようになっているんでしょうか。伺います。 80 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 81 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  適正な管理がなされていない空き家等の現状としましては、空き家等の相談件数が、令和元年度の54件に対し、令和2年度は76件となっており、増加傾向にあります。  また、相談内容は、主に空き家等に対する周辺住民からの通報でございますが、その他にも、空き家所有者からの管理や法律に関する相談、相続を伴う空き家所有者の特定など、多岐にわたることから、業務量の増加が顕著となっております。  なお、そのまま放置すれば、倒壊のおそれがある場合など、周辺の生活環境の保全を図るために、放置することが不適切な状態にあると認められる特定空家等については、令和2年度に、5件の認定をしております。 82 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 83 ◯5番(櫻田基介君) 相談件数は増加傾向にあり、主に周辺住民からの相談件数が多いということですが、住宅が新しい、古いに限らず、空き家は増えているように感じています。新しい住宅は民間で売買され、主に古い住宅の相談件数が多いんだと思われます。  空き家等の適正管理に向けた対応状況は、どうでしょうか。伺います。 84 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 85 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 空き家等の適正管理に向けては、山武市空家等の適正管理に関する条例に基づく文書での助言等により、引き続き、所有者による改善等の対応を促すとともに、特定空家等に対しては、山武市空家等対策協議会委員の意見等を踏まえながら、空家等対策特別措置法に基づく指導、勧告等のより踏み込んだ対応を進めております。  また、空き家等の相続に係る業務量の増加に対しては、合理化が必要なことから、現在、相談履歴等の関連データの一元化を図るためのシステム導入を進めているとともに、本年10月に、千葉司法書士会と締結した協定に基づき、今後、相続人調査等を委託するなど、業務執行の円滑化に努めてまいります。 86 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 87 ◯5番(櫻田基介君) 所有者に改善を促し、空家等対策特別措置法に基づく指導、勧告等もしているということで、このままいけば、相談件数が増え、業務量が増加するため、千葉司法書士会と協定を結び、相続人調査等を委託して、業務執行の効率化が図られるとのことですが、先ほど答弁にありました、千葉司法書士会が行う相続人調査以外の業務は、どのようなものを予定しているでしょうか。伺います。 88 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 89 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 千葉司法書士会が協定に基づいて行う相続人調査以外の業務につきましては、空き家等に関する法律相談、市が主催する空き家等に関する相談会等への会員派遣、市の申立てに係る相続財産管理人や不在者財産管理人の申立書の作成業務などがございます。  なお、相続人調査の業務は費用を伴うことから、令和4年度からの実施を予定しており、その他の業務につきましては、今後、対象となる空き家や空き家所有者からの相談に応じて、詳細を検討してまいります。 90 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 91 ◯5番(櫻田基介君) 空き家等への法律相談や市主催の相談会への会員派遣等、専門家の視点で相談ができることで、業務効率がアップすると期待します。相続人調査業務は、来年度からということですが、大きな一歩だと思っています。  人口減少に伴い、空き家は増えています。地域が明るくなるように、適正管理ができない住宅を少しでも減らせればと思っています。  次に、空き家等の利活用の促進ですが、現状はどのようになっていますでしょうか。伺います。 92 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 93 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 空き家等の利活用の促進施策として、平成31年4月から、空き家バンクの運用を開始しており、これまで4件の登録実績がございますが、相談件数に対して、登録件数が伸び悩んでいる現状がございます。  主な要因は、相談物件の健全度ランクが低く、大規模な改修を要することが挙げられます。 94 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 95 ◯5番(櫻田基介君) 先ほどから適正管理の話がありますが、そもそも周辺住民からの通報が多く、相談件数は増えていますが、管理ができなくて、相談されるときは、住宅が使われなくなって、時間がたっている状況が多いと思われます。住宅の健全度が低いということで、空き家バンクには登録できない現状があります。  それを踏まえ、空き家等の利活用の促進について、今後どう対応していくのかを伺います。 96 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 97 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 空き家等が利活用されるためには、一定の健全度を有している必要があることから、所有者に送付される納税通知書への空家等対策パンフレットの同封を検討するなど、所有者が空き家等を資産として認識し、適切な管理をしていただくための効果的な啓発に取り組んでまいります。  また、今後、健全度ランクの高い空き家等の顕在化に応じて、移住・定住施策との連携も含めた空き家等の利活用促進策を検討してまいります。 98 ◯議長(能勢秋吉君) 櫻田議員。 99 ◯5番(櫻田基介君) 空き家対策は喫緊の課題だと思います。人口減少社会です。山武市も人口減少に悩んでいます。  全国的に、戦後、急激に増えた人口が、急激に減っているものと思われます。ですが、今の増えていった社会の規模からすれば、人口、税収、多くの者が減少傾向にあり、危機を感じています。  人口は、合併当時、山武市の人口は6万143人だったのが、先月11月1日には、4万9,591人になってしまっています。そして、12月1日、昨日ですが、4万9,529人と、1か月で、62人少なくなっています。日々、少しずつ確実に減ってきています。  今回の質問は、企業誘致や空き家対策で、少しでも人口減を止めることができればと思い、質問させていただきました。企業誘致により、働く場所を増やすことが、人口減並びに税収を増やすことにつながると思っています。今は人口減を止めることはとても難しいと思いますが、ぜひ実現したいと思っています。  これで、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。
    100 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で新政会、櫻田基介議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。              (休憩 午前10時53分)              (再開 午前11時03分) 101 ◯議長(能勢秋吉君) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、新政会、戸村勝敏議員の個人質問を許します。  戸村議員、御登壇願います。  戸村議員。 102 ◯2番(戸村勝敏君) 議席番号2番、新政会、戸村勝敏です。議長のお許しをいただきましたので、質問させていただきます。  はじめに、社会的にも注目されておりますSDGsについて質問します。  令和3年10月に、山武市が、株式会社千葉銀行並びに株式会社ちばぎん総合研究所と、SDGsの推進に係る連携協定を締結したと伺いました。  まずは、山武市のSDGsに係る取組とその狙いについて、市長にお尋ねします。 103 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 104 ◯市長(松下浩明君) 戸村議員から、SDGsについて、山武市のSDGsに係る取組とその狙いについて、お尋ねをいただきました。御答弁させていただきます。  SDGsは、17のゴールと169のターゲットで構成されております。誰一人取り残さない持続可能な社会づくりを目指す国際目標でございます。このSDGsの共生社会の考え方は、市が目指す「将来にわたって持続可能で魅力あるまちづくり」と合致するものであると思います。  山武市は、ゼロカーボンシティブルーフラッグ国際認証など、既にSDGsのゴールに直接つながる事業に着手しておりますが、SDGsの達成には、行政のみならず、事業者や金融機関など、多くの関係者や市民一人一人の協力、連携が必要になると考えております。  SDGsを活用することで生まれたつながりによって、市や市内企業、市内事業者が、その活動の可能性を広げ、新たな価値や信頼を獲得していくことによりまして、地域経済の活性化やゼロカーボンの実現、市民サービスの向上を目指してまいりたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 106 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  SDGsについては、既に先進的に取り組んでいる自治体もあります。  山武市がSDGsを推進するに当たっての他の自治体との違いについて伺います。 107 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 108 ◯総合政策部長(荒木康之君) SDGsの達成に向けては、行政だけではなく、市内企業や事業者、金融機関、その取引業者や消費者など、多くの利害関係者との連携が必要となります。その連携を生むためには、地域事業者等の取組を「見える化」をすることが、地方自治体の重要な役割とされております。  山武市においては、今後、SDGsに取り組もうとしている地域事業者等を奨励し、SDGsに取り組む者の裾野を広げることを主たる目的とし、市内事業者及び市民の認知度や取組状況、地域の特性を考慮し、山武市に合った制度構築を進めてまいります。 109 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 110 ◯2番(戸村勝敏君) それでは、SDGsの推進に係る制度構築に当たり、千葉銀行及びちばぎん総合研究所と連携協定を締結していますが、その目的や狙いを御説明ください。 111 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 112 ◯総合政策部長(荒木康之君) 千葉銀行は、県内でも先進的に地方創生SDGsに取り組まれており、また、地域の金融機関として、市内事業者とのネットワークをお持ちです。市内事業者がSDGsに取り組もうとするとき、新たな事業計画や資金調達のため、信頼できる相談相手が必要になろうかと思われます。  千葉銀行及びそのシンクタンクであるちばぎん総合研究所は、山武市におけるSDGsの推進に必要なノウハウ、ネットワーク、信頼関係を全て備えているものと思います。連携協定の締結により、SDGsの取組を普及・拡大していくことを共通の課題として、一緒に取り組んでいくことで、相乗効果を生み出していきたいと考えております。 113 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 114 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  SDGsの推進について、どのように進めていくのか、今後の展望についてお答えください。 115 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 116 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現在、山武市の状況を把握するため、市内事業者や市民を対象としたアンケートを実施しております。アンケートの結果を踏まえて、市民や市内事業者等の方々から、自らSDGsに取り組んでいただきやすい環境づくりを進めてまいります。  具体的には、SDGsの取組に係る情報発信、情報交換のプラットフォームとして、市民や市内事業者が利用できるSDGs宣言制度の構築を進めてまいります。さらにセミナーや企業向け相談会を開催して、皆様の活動を支援してまいりたいと考えております。  また、次期総合計画において、各施策とSDGsの関係性を掲示することにより、市役所庁内においても、より一層、職員の意識づけを高めてまいります。 117 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 118 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。まだ官民ともに手探りの状態だと思います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。  次に、市交通システムについて質問いたします。  10月16日から、基幹バス新路線の実証実験運行が開始されましたが、これまでの利用状況について伺います。 119 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 120 ◯総合政策部長(荒木康之君) 実証実験運行を開始しました、10月16日から月末までの15日間の運行実績を申し上げます。  蓮沼・空港道路線は、往路で44人、復路で43人、計87人です。  山室・豊岡循環線は32人、2路線合計で119人でございます。  1日平均では7.9人、1便当たりでは0.6人でございまして、運行開始して、間もない状況ではございますが、利用が進んでいない状況から、利用促進に向けた周知を進めてまいります。 121 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 122 ◯2番(戸村勝敏君) 早く市民の皆様にも周知され、利用者が増えることを期待しております。  この新路線の実証実験運行に当たり、新たに車両を購入していると思いますが、その費用について伺います。 123 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 124 ◯総合政策部長(荒木康之君) 基幹バス新規路線の実証実験運行は、山武市地域公共交通活性化協議会において、ちばフラワーバス株式会社に業務委託しております。  新路線で使用している車両は、ちばフラワーバス株式会社において、1台購入しておりまして、購入費用は2,236万2,260円でございます。 125 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 126 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。  次に、山武地域に特化した循環バスの運行について質問させていただきます。  現在のさんぶの森元気館から蓮沼海浜公園を結ぶ基幹バスの運行ルートは、必ずしも使い勝手がよいものとは言えません。地域からは、地域全体をカバーし、地域を循環運行するバスの要望が多く寄せられています。  また、先ほどの御答弁にもありましたように、現行の車両は高額であり、山武地域には、狭小な道路もあることから、運行が難しいと考えられます。  このことから、ワンボックスカーのような安価な車両により、運行ができないかを検討いただきたいのですが、市の考えについてお伺いします。 127 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 128 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市の公共交通において、基幹バスは、地域の主要拠点や交通結節点を結び、乗合タクシーは、各地域内の移動を補う役割を担っております。  少子高齢化等、時流に沿った運行体系の見直しは必要ですが、運行体制の大きな変更は、現在の利用者や既存の交通運行事業者への影響があることから、市全体の交通体制として、慎重な検討が必要でございます。  現在の交通計画は、令和5年度が終期のため、令和6年度以降の新たな交通計画は、令和4年度から計画策定の準備を進める予定でございます。この過程におきまして、基幹バス、乗合タクシーの運行主体であります山武市地域公共交通活性化協議会におきまして、目指すべき交通体制の検討を進めてまいります。 129 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 130 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  免許の返納などにより、交通手段のなくなった世帯も多く見られております。御検討のほど、よろしくお願いいたします。  次に、有害鳥獣駆除の現状と今後の課題について伺います。  山武市の農業において、有害鳥獣対策は、農業を支える上で、重要な施策の一つです。特に近年では、イノシシ、ハクビシン、アライグマなどの有害動物による農作物被害は増加傾向にあります。  市では、有害動物対策として、捕獲等を実施していますが、どのような体制で行っているのかを教えてください。 131 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 132 ◯産業振興部長(中村洋一君) 山武市における有害動物の捕獲体制でございますが、山武北部猟友会の狩猟免許所持者28名で構成されている、山武市有害鳥獣駆除隊により、実施をしております。  具体的な取組としては、市が保有する捕獲用わなを駆除隊に配布、駆除隊員は、捕獲用わなの設置から、餌の調達、見回り、捕獲した有害動物の処分まで行い、市が報告を受けるという内容でございます。  なお、捕獲用わなについては、市内農業者や農事実行組合から、農作物被害の相談、出没等の報告等があった場所を中心に、各地域の駆除隊員が、地形状況等も考慮しながら、設置をしております。 133 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 134 ◯2番(戸村勝敏君) それでは、農業者が個人でわなを仕掛けるなど、有害動物対策をすることは可能でしょうか。 135 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 136 ◯産業振興部長(中村洋一君) 農業者個人で、わなを仕掛けることは可能ですが、捕獲用のわなを使用して、野生動物を捕獲するためには、基本的には、狩猟免許及び県からの捕獲許可が必要となります。  ただし、被害を受けた方が農作物の被害防止のために、自らの農地内での使用、捕獲した動物の適切な処理ができることなどの条件を満たすことができれば、狩猟免許がなくても、県からの捕獲許可を受けることができます。 137 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 138 ◯2番(戸村勝敏君) では、現状における捕獲体制の課題があれば教えてください。 139 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 140 ◯産業振興部長(中村洋一君) 狩猟免許所持者である駆除隊には、有害動物の捕獲は、わなの設置、殺処分のように、1日で終わるものだけでなく、日々の管理が大変という負担感があります。  また、わなの設置依頼者の中には、わなを設置すれば、すぐに捕獲できると思っているなど、有害動物の捕獲に理解がないという不満の声もあります。  一方、農業者の方が、自身の農地を守るための捕獲については、先ほど申し上げましたとおり、一定の条件を満たせば、個々に対策を講ずることができます。  しかし、捕獲許可の条件となる捕獲した動物の適切な処理(殺処分)が危険を伴うなどで、支障となるかと思われます。  将来的には、狩猟免許所持者と農業者の方、それぞれの思いや捕獲への理解を深めることで、有害動物駆除に対する協力体制が構築できればと考えております。 141 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 142 ◯2番(戸村勝敏君) 若い農業者の中には、狩猟免許を取得いたしまして、自分で対策を立てている方も、たくさんいらっしゃいます。  それでは、有害鳥獣対策について、市長の考えをお聞きいたします。 143 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 144 ◯市長(松下浩明君) 有害動物対策には、捕獲のほかに、侵入防止のための対策、動物の住みにくい環境管理を総合的に行うことが必要であると考えております。  市といたしましては、狩猟免許所有者を中心とした駆除隊による捕獲強化、そして、個々の農業者の侵入防止柵に対する電気柵助成事業の実施、また、耕作放棄地対策の一つとして、農地の利用集積を推進しているところでございます。  しかしながら、有害動物への対策は、市だけでは実施できるものでありません。また、1人で対策できるようなものではないと思っております。  山武市の実情に合った、よりよい駆除体制が構築できますよう、今後も有害動物駆除対策を進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 145 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 146 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。  市民の皆様や農業者に対しての細かい法令の周知など、御協力のほどよろしくお願いいたします。  最後に、新規就農者支援について伺います。  就農を目指す若者らが、農業を学ぶために、農家で研修をしています。市内農家でも、市外からの研修生を受け入れています。  研修先の農家の方から、研修期間中、研修生が市内に住む場所がなく、市外のアパートを借りて、通っているという声を聞いています。
     ついては、市が所有する使用していない公共施設を宿泊施設として活用することができないかと考え、質問させていただきます。  現在、使用していない公共施設があるかを教えてください。 147 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 148 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市が所有する公共施設におきましては、本来の目的として活用できない施設等につきましては、財務規則に基づきまして、用途廃止等の手続を経まして、普通財産として、民間等の事業者への貸付けや売却を進めることとしております。  近年では、学校統廃合によって使用しなくなっております旧山武西小学校につきましては、期限付ではございますが、千葉県と土地建物賃貸借契約を締結いたしまして、現在、千葉県立農業大学校が使用いたしております。  そのほか、未使用となっております旧日向小学校及び旧蓮沼幼稚園につきましては、山武市学校等跡地の利活用方針に基づきまして、今後、公募による空き公共施設の利活用を進めていく予定となっております。 149 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 150 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  現在、使用していない公共施設では、活用が難しいようですが、今後、新たに使用しなくなった公共施設を、農業研修者の宿泊施設として活用することについてはいかがでしょうか。 151 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 152 ◯総務部長(石橋和記君) 今後、施設の複合化や統廃合等によりまして、新たに行政目的として活用できないと判断された施設につきましては、用途廃止の上、普通財産となります。  このため、未使用となります公共施設につきましては、利活用による貸付けまたは売却など、方向性を検討し進めてまいります。 153 ◯議長(能勢秋吉君) 戸村議員。 154 ◯2番(戸村勝敏君) 農業研修生は、学校施設を利用するほどの人数はいないので、現時点では難しいということは理解いたしました。  今後、改修費用が安価で済むような規模の施設等があれば、宿泊施設として活用できるよう、御一考いただければと思います。  市内には多くの農地がありますが、近年では、高齢化や後継者不足といった悩みを抱える農家の方が増加している状況です。これらの農地を有効に活用するためには、農業を志す若い方々に、農家での研修を受けていただくことは、非常に重要なことであると思います。  山武市で研修を受けた若者たちが、山武市農地を活用、就農し、さらには山武市へ移住・定住していただくことにより、人口減少対策に結びつけられればよいのではないかと思います。  ぜひ、人口減少問題が好転するよう、農地も住まいも山武市に確保して、多くの方に移住・定住先として選んでいただけるような施策を講じていただくよう、お願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 155 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で新政会、戸村勝敏議員の個人質問を終わります。  次に、さんむ21、石川和久議員の個人質問を許します。  石川議員、御登壇願います。  石川議員。 156 ◯7番(石川和久君) 議席番号7番、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、一般質問に登壇させていただきます。  いよいよ、今年最後の定例議会となりました。新型コロナウイルス感染症の脅威におびえて暮らす2年目となった今年は、1月に発令された緊急事態宣言から、千葉県では2度発令され、ほとんどが自粛期間だったようにも感じ、1年がとても短く感じております。  市内においても、多くの行事やイベントが中止になり、飲食店関係者をはじめ、多くの方が大変な思いをされたことと思います。  一方で、コロナウイルスワクチン接種が始まり、効果的な対策も始まったことから、現在は、日本において、山武市においても、コロナ感染者が急激に減少するなど、激動の1年間であったようにも感じております。  早いもので、1年、今年も全ての質問に登壇させていただきました。質問の機会をくださいました先輩の皆様、この場に押し上げていただきました市民の方々に、深く感謝を申し上げ、質問をさせていただきます。  はじめに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について伺います。  新型コロナウイルス感染症の影響により、1年間の延期、そして無観客での開催となりましたが、この夏、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。コロナウイルスが猛威を振るう中での開催ということで、様々な声もありましたが、スポーツへの関心が高まる意義ある大会であり、また、スポーツを通じて、見ている私たちに多くの感動を与えてくれた、すばらしい大会であったのではないでしょうか。  市では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催をグローバル化のチャンスと捉え、大会の開催効果を本市の発展に結びつけていくため、山武市東京オリンピック・パラリンピック戦略推進本部を設置し、戦略推進基本計画の下に進めてこられました。  山武市のオリ・パラ大会に向けてのコンセプトは、「当市が協力・応援して、オリ・パラを成功させる」、「地元選手を育成・支援するとともに、青少年のスポーツ能力の向上を図る」、「市民がオリ・パラを契機にワクワクと過ごすことができる活力あるまちづくりを目指す」、「成田空港から30分、東京から1時間といった地の利を生かしたシティセールスを行う」、「取組及び成果を次世代に継承する」とあります。  5つのコンセプトを基に、教育部会、招致部会、障がい者スポーツ部会、まちづくり部会と部会ごとに分け、様々な事業に取り組まれてきました。  このように、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に、市は大きく関わってきたわけですが、今後、市の将来の発展にどのようにつなげていくのか、コンセプトの最後にもありました「取組及び成果を次世代に継承すること」が、大変重要と考えております。  そこで伺います。市長は、大会開催の効果をどのように評価し、そして、今後どのように市の発展につなげていくお考えなのか、市長の考えをお伺いします。 157 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 158 ◯市長(松下浩明君) 石川和久議員から、東京2020オリンピック・パラリンピック大会について、御質問をいただきました。  東京2020大会の開催決定を受けまして、早々に庁内横断的な戦略推進本部を立ち上げ、平成27年(2015年)4月から、オリ・パラ戦略推進室を設置して、取り組んできたところでございます。  国の掲げるホストタウン構想に、いち早く手を挙げて、スリランカ国の事前キャンプ地として、千葉県で唯一、第1次の登録がされ、その取組内容は、後に登録となった自治体の多くが参考にしたというように伺っております。  また、聖火リレーの招致の成功は、多くの市民の思いが通じたものであり、若い世代が、海外派遣など、国際交流の取組やグローカルな人材育成につながり、必ずや市の発展の礎となるものと期待をしているところでございます。  結果的には、新型コロナウイルス感染症の影響から、聖火リレーはセレモニーのみになり、事前キャンプの実施は見送り、そして、大会は無観客での開催と、当初期待していた盛り上がりはありませんでしたが、市内外にオリ・パラの取組を通じて、PRができたこと、また、市民の方々への国際理解への共生社会の経験や学びの場、また、異世代や異文化の交流機会を提供できたことなど、オリ・パラに取り組んできたことによる一定の効果はあったのではないかと感じております。  以上でございます。 159 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 160 ◯7番(石川和久君) 今回の大会を通じて、次世代を担う子どもたちに、国際感覚やスポーツの楽しさ、また、ボランティア精神、障害者への理解などを身につけていただくために、大会後も、そして無形のレガシーとして引き継いでいくために、オリンピック・パラリンピックを活用した教育活動に取り組んでまいったことと思います。  そこで、教育長に伺います。教育長は、オリンピック・パラリンピック教育の成果と今後の取組について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。 161 ◯議長(能勢秋吉君) 教育長、御登壇願います。 162 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 東京オリンピック・パラリンピック大会を契機にしまして、平成27年1月に、「スポーツによる青少年の健全育成」、「国際感覚を身につけた人材の育成」、「人権教育の推進」の3つの目標を掲げ、オリ・パラ教育推進に係る基本計画を策定し、平成29年度より、15の事業を実施してまいりました。  「スポーツによる青少年の健全育成」は、実際に感じる事業として、世界記録可視化事業を実施し、市内全小中学校に走り幅跳びと走り高跳びのパネルを設置し、世界記録を可視化することで、その記録の偉大さを感じ、トップアスリート教室では、サッカーやタグラグビーなどを体験し、また、アスリートの講演会では、スポーツへの興味・関心が高まるとともに、選手が逆境を乗り越えてきた話から、将来の夢の実現に向けて、大変大きな経験となりました。  また、パラアスリートによるスポーツ義足体験や、スポーツ車椅子体験では、交通事故や病気など、絶望感に打ち勝ち、スポーツに挑戦することになったきっかけなどといった話も聞くことができたほか、障害のある方、子どもから高齢者まで、誰でも一緒に競い合えるユニバーサルスポーツであるボッチャの大会を、パラリンピック代表選手を招き、開催をいたしました。  加えて、普段の教育活動の一環として、バリアフリーやユニバーサルデザインについての調べ学習を行い、障害のある方もない方も、お互いに助け合いながら、社会生活を営むことが本来の姿であることの理解が図られ、人権教育の推進に寄与することができました。  次に、「国際感覚を身につけた人材の育成」におきましては、異文化理解の取組として、市内全小中学校で、一校一国運動に取り組み、それぞれの学校が応援する国・地域を決めて、文化、食生活や言葉などを学び、講師を招いて、直接、話を聞き、体験型の活動を行いました。関連事業の他国紹介出前講座と併せ行うことで、異文化理解が図られています。  グローバル・コミュニケーションの能力向上としては、ALTによる幼稚園、こども園、小中学校で、英語教育やイングリッシュ・カフェを実施したほか、スリランカを対象とした山武市青少年派遣事業やスリランカ青少年招へい事業では、36人の中高生をスリランカへ派遣、また、10人のスリランカの青少年を招へいしています。派遣事業における現地での体験や招へい事業でのホームステイ受入れや交流など、異文化理解能力やコミュニケーション能力の向上につながったと考えています。  山武市教育委員会は、東京オリンピック・パラリンピック大会で得られた経験や成果を活かし、基本方針の一つである情報化・グローバル社会で活躍できる人づくりにつながる教育活動を、今後も引き続き行ってまいりたいと思います。 163 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 164 ◯7番(石川和久君) 市長、教育長、ありがとうございました。  次に、国のホストタウン事業に、いち早く手を挙げ、山武市のスリランカ選手団事前キャンプ地として、スリランカ国のホストタウンとして登録し、スポーツや文化を通じた交流を深めてまいりました。  2016年にホストタウンとして登録されてから、約6年が経つわけでございますが、まず、確認の意味で、スリランカ国のホストタウンとなった経緯についてお伺いしたいと思います。 165 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 166 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市内の小学校の元校長先生が、スリランカの子どもたちの教育支援を行っていて、僧侶を通じて、政府とコネクションがあるとの市民のお話がきっかけで、調べると、同じアジアの島国で、仏教中心の親日国であること、当市で事前キャンプを行うに当たって、見込まれる選手数やこれまでの出場種目から、施設貸与がしやすいこと、歴史的なつながりも深く、相手方も前向きであるとのことから、話が進んだものと承知しております。  相手側との基本合意に基づいて、事前キャンプ地の受入れ対応や、市民などから提供されたスポーツ用品を送る取組などで、親交を深めてきました。  また、青少年の交流事業では、4年間で36人の中高生がスリランカを訪問し、異文化に触れ、先ほどもお話があったとおり、10名の若いアスリートが本市を訪れ、学校訪問やホームステイを通じて、交流を図ってきた経緯があります。  若い世代へ国際交流の機会を提供し、グローカルな人材育成に取り組むホストタウン自治体としての評価をいただけたものと考えております。 167 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 168 ◯7番(石川和久君) スリランカ国との交流は、山武市にどのような効果をもたらし、また、今後、スリランカ国との交流については、どのようにお考えかを伺います。 169 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 170 ◯総合政策部長(荒木康之君) 先ほどお話ししたとおり、グローカルな人材に取り組むホームタウンとして、評価はいただけたと考えております。  今後の取組でございますが、今年度はコロナ禍にあって、東京2020大会の前から、当初、見込んでいたアスリートと市民との直接的な交流の機会は難しい状況でしたので、現在、リモートでの交流を進めております。  オリンピックの直前を含めて、これまで3回実施し、現在、海外研修に参加して、ボランティアの登録のあった方々との交流を計画しているところです。  また、展示イベントとして、聖火リレーとホストタウン展の開催と、これまでのオリンピック・パラリンピッの関連事業の取組をDVDにまとめる予定でございます。  来年度以降のスリランカとの交流でございますが、スリランカのオリンピック委員会やパラリンピック委員会との関係は、一区切りと考えておりますが、スポーツ大臣と基本合意した青少年の相互交流事業は、相応の効果が見られることから、一部内容を見直した上で、継続していきたいと考えております。 171 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 172 ◯7番(石川和久君) オリンピック・パラリンピックを通じて、スリランカ国との交流を深めてきました。今後も、スリランカ国であってよかったと、市民の方が思えるように、スリランカ国との交流を深め、そして、国際交流の感覚を子どもたちに身につけていただけるような教育を踏まえて、ぜひ取り組んでいただければと思います。  次に、成東総合運動公園の陸上競技場について伺います。  本来であれば、事前キャンプ地としての練習場として整備された競技場でございますが、残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大により、事前キャンプを断念したことにより、使用せずに終わってしまいました。当時の感染状況を鑑みれば、仕方のなかったことだと、私も思いますし、市の判断を私もすごく理解をしております。  約3億4,000万円を投じ、整備した競技場ですが、大会後も、市にとって必要なレガシーとして残せるかどうかが重要であり、市民にとって有効活用されていくことが必要であると考えております。  そこで、伺います。現在の陸上競技場の活用状況について伺います。 173 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 174 ◯教育部長(小川宏治君) 現在の利用状況についてお答えいたします。  成東総合運動公園の陸上競技場は、主に市民の競技能力や技術の向上、また、体力、健康の維持・増進の場としての活用を考えているところです。  陸上競技場はサッカー場兼用でありますので、陸上競技やサッカーの大会や教室、練習にと、多くの方に利用していただいているところでございます。  令和3年度10月までの開園日における利用率につきましては、約70.2%で、土日・祝日に限りますと、90.7%と、高い利用率の状況でございます。  一方、平日の利用率は57.5%にとどまっており、利用率向上のため、市内小中学校の学校行事等での利用促進や、改修工事により、陸上、サッカーに加え、ラグビーでの使用も可能となったことから、関係スポーツ団体への誘致活動など、市外への利用拡大も含めた、利用率の向上に努めてまいりたいと考えているところでございます。 175 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 176 ◯7番(石川和久君) 次に、平成29年に完成してから4年が経過しますが、現在までの修繕状況について伺います。 177 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 178 ◯教育部長(小川宏治君) 修繕の状況でございます。  4年間を経過したところでございますが、その4年の使用と経年により薄くなったインフィールドの人工芝のラインの補修等軽微な修繕を実施しておりますが、その他、現在まで修繕の必要な大きな不具合等は発生していない、大きな修繕はしていないという状況でございます。 179 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 180 ◯7番(石川和久君) 陸上競技場の維持管理のために、今後どのくらいの経費が見込まれているのかをお伺いします。 181 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 182 ◯教育部長(小川宏治君) 今後の経費に関する御質問でございます。  使用頻度や使い方にもよりますが、改修からおおむね15年程度で、人工芝の張り替えが予想されております。費用は、約1億円程度かかるということでございます。  それまでの間にかかる経費でございますが、主に清掃等の日常管理経費のみで、損傷等が発生した場合には、部分補修で対応する予定でございます。  陸上競技トラックのゴムチップウレタン舗装につきましては、こちらも使用頻度によりますが、一般的におおむね20年程度で薄くなった舗装面とラインの修繕工事が想定され、費用は、全面を施工した場合には、やはり1億円程度が見込まれるということでございます。  実際の修繕工事の実施時期につきましては、人工芝やウレタン舗装の損耗状況に応じて、判断してまいりたいと考えております。 183 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 184 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。  まず、利用状況としては、70.2%、土日としては、90.7%ということで、利用率としては、非常にすばらしいものなのかなと思います。  修繕等も、経年劣化の部分では、お金がかかってしまうということで、今後、市民の方に、どのようにグラウンドをスポーツ振興の場として使っていただけるか、利用状況としては、すばらしいということは分かりました。  しかしながら、新しくていいものであれば、使っていただけるのは、目に見えているといいますか、皆さん使っていただけますので、市が、これからどのようなスポーツ振興の政策を行って、山武市のスポーツ振興を活性化させていくかが、私は重要だと考えております。
     陸上競技場を最大限に活用し、さらなる市のスポーツ振興政策を図る必要があると思いますが、もし具体的な今後の取組や計画等がありましたら、お聞かせください。 185 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 186 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  市では、東京オリンピック・パラリンピックの機運を高めるため、トップアスリートスポーツ教室として、スポーツに関する各種事業を実施してまいりました。  成東総合運動公園サッカー場においても、国際交流サッカーフェスタを開催したところでございます。  これらの事業で、様々な種目で、一流選手から直接指導を受けたことは、スポーツに対する関心を高め、技術の向上を図るだけでなく、心身の成長につながる有意義なものであったと考えております。  今後につきましては、具体的な計画は、まだ立ててはいないところでございますけれども、これまでの実施してまいりましたトップアスリートスポーツ教室事業の経験を生かしまして、青少年のスポーツ振興施策を計画、実施してまいりたいと考えております。  また、市の総合計画におけるスポーツ振興の施策の目指す姿であります、各世代、より多くの市民が継続的にスポーツに取り組み、心身ともに健康な生活を営むことができるよう、この陸上競技場を活用した事業を推進してまいりたいと考えております。 187 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 188 ◯7番(石川和久君) 陸上競技場は、すばらしい競技場ですので、ぜひ、いろいろな市のPR、また、先ほど教育長のほうからお話がありましたけれども、パラアスリートによる義足体験なども、あのグラウンドを使ってでも、できたりするんではないでしょうか。  今、コロナの状況ですけれども、またスリランカの選手団の方に来ていただいて、子どもたちに教室をして、あのグラウンドを使って行うことも、非常に意義があるものだと思います。  オリ・パラがあって、あの競技場があるんだということを、まず市民の方に十分知っていただく。利用者の中でも、オリ・パラ関係で、あの競技場があるということを知っている方のほうが少ないように、私は感じております。ぜひ、オリンピックがあったからこそ、あの競技場があるんだということを次世代につなげて、市のスポーツ振興に寄与していただきたいと思います。  次の質問に入ります。  次に、財政運営についてお伺いします。  新型コロナウイルスの感染が、令和2年1月に国内で初めて確認されてから、1年10か月が経過しました。その間、千葉県においても、3度の緊急事態宣言が発令され、山武市民や市内事業者をはじめ、市の財政にも大きな影響を与えています。  本市の財政状況については、本議会開会日の政務報告の中で、市長から、「今後、歳入の減少が懸念される一方で、社会保障費などの義務的経費は、引き続き増加が見込まれることから、将来の世代に負担の先送りとならないよう、持続可能な財政運営を行い、本市の身の丈に合った予算編成を行う必要がある」との説明がございました。  そして、令和4年度当初予算編成に当たっては、第2次山武市総合計画との整合性を図り、全ての事業について、優先度や緊急性、費用対効果の検証を行い、最少の経費で最大の効果を発揮するための予算を組むよう、通達を行ったとのことでした。現在、令和4年度当初予算編成を行っているところであると思います。  そこで、令和4年度の歳入見込みについて伺います。歳入のうち、大きな割合を占める市税と地方交付税について、現在の見通しはどうかを伺います。 189 ◯議長(能勢秋吉君) 財政課長。 190 ◯財政課長(秋葉一徳君) 令和4年度の歳入見込みでございますが、主要財源であります市税のうち、個人市民税につきましては、人口減や新型コロナウイルス感染症の影響による収入減により、納税義務者数の減少を見込んでいますが、一方で、経済活動が上向く見通しにより、前年度並みを見込みます。  また、法人市民税につきましても、景気の回復傾向による増額を見込んでおります。  固定資産税は、令和3年度において行われている新型コロナウイルス感染症関連の徴収猶予の特例が終了するため、こちらも若干の増額を見込んでいるところでございます。  次に、地方交付税につきましては、令和3年度当初予算では、普通交付税につきまして、合併算定替特例期間の終了や国勢調査人口の減により、交付額の減少を見込みましたが、交付税の算定において、地域デジタル社会推進費など、新たな算定項目の追加や、人口急減補正が講じられたことによりまして、当初の見込みよりも、交付額が増加したため、令和4年度につきましては、今年度並みの交付額を見込んでいるところでございます。  なお、その他、各交付金や市債などにつきましては、増減はありますが、歳入全体では、令和3年度と同程度の規模になる見通しでございます。 191 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 192 ◯7番(石川和久君) 今の答弁で、市税については、新型コロナウイルス感染症による影響が、今後、回復に向かうことや、普通交付税についても、合併算定替特例期間の終了や国勢調査人口の減少による影響が、思ったよりも少なく済んだというような感覚をいただきました。  では、令和4年度の歳出予算の見通しについては、どうでしょうか。 193 ◯議長(能勢秋吉君) 財政課長。 194 ◯財政課長(秋葉一徳君) 令和4年度の歳出見込みでございますが、当初予算編成に当たりましては、次年度における新規事業や大幅増となる事業などの投資的事業の実施可否を決定後、そのほかの経常経費を含めた歳出総額を歳入見込みと比較し、不足する額については、財政調整基金繰入金とシーリングによる削減で、調整を図ることとしております。  令和4年度については、投資的事業を決定した時点で、歳出総額が歳入見込みを11億7,400万円上回っている状況でしたが、当初予算編成方針において、財政調整基金繰入金の目標額を10億円と定め、不足する額を投資的事業や義務的経費等を除いた経常的経費に対し、8%のシーリングにより、削減を図ることとしました。  シーリングの達成に向けては、部別予算枠を設定し、各部長の下、各部において調整を行っております。 195 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 196 ◯7番(石川和久君) 次に、平成30年度に示された長期財政計画について、その後、新型コロナウイルス感染症が国内で発生し、現在のような状況となっていますが、財政調整基金も含んだ現在の状況はどうでしょうか。 197 ◯議長(能勢秋吉君) 財政課長。 198 ◯財政課長(秋葉一徳君) 平成30年度にお示しをさせていただきました、長期財政計画を踏まえた現在の状況でございます。  まず、財政調整基金残高につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業の縮小・中止が相次いだことや、国から新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が交付されたことにより、コロナ禍で実施する事業の財源が確保されたことから、計画に近い額で推移している状況でございます。  しかしながら、計画されていた大型事業におきましては、事業スケジュールの変更等により、計画との乖離が発生している状況でございます。  そのようなことから、現在、新たに令和3年度から令和12年度までの10か年の長期財政推計として、見直しを行っておりますが、その中では、今後の地方交付税の動向を踏まえながら、人口減に伴う税収減や高齢化の進展によります社会保障費の増大、また、今後見込まれる大型事業の実施に伴う市債償還の影響なども考慮して、見直しを行っている状況でございます。 199 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 200 ◯7番(石川和久君) 財政調整基金については、計画に近い額で推移していると、今、御答弁をいただきました。  今後、大型事業も予定されていると思いますので、ぜひ、現在見直しを行っている財政計画により、しっかりと先を見据えて、持続可能な財政運営を行っていただきたいと思います。  それでは、この状況を踏まえまして、市長にお伺いします。  令和4年度予算は、現任期中に市長が編成する最後の当初予算となります。一方で、来年4月に選出される新市長の任期の初年度でもあります。来年度予算の重点施策については、どのようにお考えでしょうか。 201 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 202 ◯市長(松下浩明君) 令和4年度の予算は、私が任期中の最後に編成する当初予算ということになります。それも含めまして、先般、知事へ訪問させていただきまして、知事としてみても、初めて当初予算を編成するというところで、山武市の現状と山武市の要望を、知事にもお伝えしてまいりました。  また、その後、22日に、知事も山武市に視察に見えられたときにも、また、併せて、現地を見ていただいたり、要望をできるところは、しっかりと要望したところでございます。  令和4年度予算の重点施策については、山武市のまちづくりを停滞させないために、第2次総合計画及びその重点分野に基づいて予算を編成することが、最も適正であると考えております。  特に人口減少対策新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新しい社会への対応は、令和4年度の新たな任期期間においても、普遍的な課題として、重点的に、継続的に取り組むべきというように考えております。  以上でございます。 203 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 204 ◯7番(石川和久君) 具体的には令和4年度から、新たな事業あるいは強化する事業については、どのようなことを市長はお考えでしょうか。 205 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 206 ◯市長(松下浩明君) 令和4年度当初予算に計上を予定している事業につきましては、来年度完成予定の松尾小学校新校舎整備事業など、継続して実施する大型事業のほか、交通安全対策として、引き続き実施する道路改良事業、また、人口減対策としての結婚応援事業や三世代同居等支援事業、そして、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新しい社会への対応として、SDGs宣言制度導入事業や商店等魅力発信事業など、ソフト事業の計上も予定をしているところでございます。 207 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 208 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。  市長は、先ほど北田議員の質問のほうで、2期目の挑戦をされるというようなお話をされておりました。とすれば、次の予算で組んだ事業などは、市民に向けて、次にお示ししたい事業であると私は捉えております。  いろいろと継続する大型事業などがございますが、引き続き、先ほどのお話にありました、合併算定替の特例の終了や人口減による歳入の減少は、思ったより少なく済んだということでありますけれども、さんむ医療センター建設、学校給食センターの建設等、大型事業が控えています。  市民からも、市長は大丈夫かねと聞かれることも、よくあります。議員の皆さんも、恐らく聞かれているのではないでしょうか。新しい財政計画をおつくりになるということですので、それを基に、引き続き健全な財政運営に努めていただきたいと思います。 209 ◯議長(能勢秋吉君) ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時15分といたします。              (休憩 午前11時59分)              (再開 午後 1時13分) 210 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  石川議員。 211 ◯7番(石川和久君) 引き続き、質問をさせていただきます。  次に、成東駅周辺の道路整備事業についてお伺いいたします。  まず、都市計画道路成東駅南口線事業でございます。  この質問は、私自身でも、この場をお借りしまして、3回目の質問となりますし、ほかの議員からも多く質問をされております。それだけ市民の方の関心は高く、重要な事業であると、私も認識をしております。  まず、現在の進捗状況について伺います。 212 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 213 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  成東駅南口線事業は、既に供用を開始している成東駅南口駅前広場と国道126号を結ぶ都市計画道路事業であり、事業主体は千葉県となります。  県に確認したところ、令和3年11月末時点における用地買収については、用地買収面積の約8割が買収済みであり、事業延長約300メートルのうち、まとまった用地が確保できた、国道126号から変則十字路までの約100メートルについて、供用を開始していると聞いております。 214 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 215 ◯7番(石川和久君) 冒頭に申し上げましたとおり、市民の関心は非常に高く、成東駅南口線の早期完成を望む声を非常に多く耳にします。  事業を一刻も早く進めるべきだと思いますが、市としては、この辺はどう考えておりますでしょうか。 216 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 217 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 成東駅南口線は、成東駅南側の骨格となる道路であり、既に供用を開始している成東駅南口駅前広場とともに、山武市のいわゆる顔となるべき箇所であると認識しており、供用を開始することにより、成東駅周辺の活性化に寄与するものと考えております。市としましては、早期完成に向けて、事業主体である県に引き続き協力してまいります。 218 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 219 ◯7番(石川和久君) この質問を多くされていますので、進捗状況といっても、なかなか変化が見られないことが現実なのかなと思います。  要望ではないんですけれども、お願いがございます。本来なら、平成30年でしょうか、完成予定だったと思いますが、これだけ長期化されますと、川合課長から遠藤課長に替わられたように、県も担当の職員が替わってきているのかなと思います。  この計画で、当初行われた説明、または説明会を途中で開かれたと思いますが、そのときの市民の御意見や御要望など、担当の職員が替わっていると、この辺の情報の共有ができておらず、また、市民の方に、様々な不信感や御迷惑をおかけするようなことになりかねませんので、そういった情報共有も踏まえて、改めて説明会等の要望をいただいた中で、今、用地交渉が済んでいる方でも、いろいろと状況をお伝えし、丁寧な説明をしていただきたいと思います。その辺を強く県のほうにお願いをしてください。  次に、成東駅北側周辺整備について伺います。  こちらも、私自身でも2回目の質問となります。議会でも、度々こちらも質問が出ていますが、いま一度、現状から今後の進め方について、数点伺います。  第2次山武市総合計画では、基本計画における重点分野の一つとして、駅周辺の利便性の向上を掲げており、成東駅北側道路整備を進めることが明記されていますが、成東駅北側周辺の状況はどうかを、まず伺います。 220 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 221 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  成東駅北側周辺は、かつて区画整理等による大規模開発の構想等もありましたが、現在まで実現することなく、一部で生活道路等の基盤が不足し、消防活動や交通安全上の問題を抱えております。  また、成東駅北側には、当時の大規模開発等を想定の下、都市計画決定された道路、いわゆる都市計画道路が存在しておりますが、工事に至る事業化はされていない状況でございます。 222 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 223 ◯7番(石川和久君) 次に、成東駅北側道路整備に向けた現在の動きについては、どうなっていますでしょうか。伺います。 224 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 225 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 成東駅北側道路整備に向けては、既に決定されている都市計画道路の取扱いを明確にし、都市計画道路の見直しをする必要があることから、これまで成東駅北側周辺の課題整備とともに、在り方を検討してきたところでございます。  現在、山武市で都市計画決定した都市計画道路和田新泉線を主な対象に、整備ルートの検討や関連する土地の境界確定測量を実施しながら、事業化に向けた関係機関協議を進めているところでございます。 226 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 227 ◯7番(石川和久君) 成東駅北側周辺整備ですけれども、成東町時代からの問題となっております。成東駅北側周辺整備は、このように、長い間、事業化できていませんけれども、その要因については、どう考えていますか。伺います。 228 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 229 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 先ほど答弁させていただきましたとおり、成東駅北側周辺における都市計画道路は、かつての大規模開発等を想定して決定されており、道路等の整備手法は、主に大規模開発に合わせて、一体的に整備する考えでいたことから、開発需要がない状況下において、道路整備の事業化は困難であったと考えられます。  また、成東駅北側周辺の現場条件といたしまして、軟弱地盤や排水先の容量確保が困難なこと、国道126号や山武成東インターチェンジに通じる隣接地区においても、幹線道路の整備が進んでいないことも要因と考えております。 230 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 231 ◯7番(石川和久君) 今、様々な問題点を御答弁いただきました。
     それでは、その状況を踏まえて、成東駅北側周辺整備については、今後どのような進め方をしていくのかを伺います。 232 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 233 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 現時点でございますが、成東駅周辺において、宅地開発の需要が見込まれないことから、比較的実現可能な範囲に見直した宅地開発等を将来のまちづくりとして念頭に置きつつ、道路を先行して整備することを検討しております。  先行して整備する道路の対象は、主に都市計画道路和田新泉線でございまして、現在、決定されている都市計画道路ネットワークやその他の主要道路の接続条件等を考慮して、見直すことを検討しております。  なお、都市計画道路の見直しにつきましては、都市計画法に基づく都市計画の変更手続が必要なことから、必要な調査や設計、資料や関連図書の作成について、令和4年度に実施することを予定しております。 234 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 235 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。  南口整備、北口整備ともに、非常に御苦労も多いことと思いますけれども、引き続き、早期完成を目指して取り組んでいただきたいと思います。県のほうにも、しっかりとお伝えされますようお願いいたします。  以上で、私の質問を終わりにします。 236 ◯議長(能勢秋吉君) 以上でさんむ21、石川和久議員の個人質問を終わります。  次に、公明党、市川陽子議員の個人質問を許します。  市川議員、御登壇願います。  市川議員。 237 ◯13番(市川陽子君) 議席番号13番、公明党の市川陽子です。  ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問を行います。  新聞報道で、内閣府が11月15日に発表した2021年7月から9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で、前期比0.8%減、この成長が1年続いた場合の年率換算で3.0%、2四半期ぶりのマイナス成長で、新型コロナウイルスの第5波で、緊急事態宣言が発令されたほか、世界的な半導体不足などで、消費や輸出など、主な需要項目が総崩れしました。  また、速報値の結果は、民間シンクタンク12社の事前予想の平均値、年率0.8%減を下回り、10月以降は、国内で新規感染者数の減少が続く一方、原油などの資源価格が高騰しており、景気への影響が懸念されております。  その中、本市でも課題が山積しておりますが、市長及び担当部局の明快なる答弁を強く望みます。  項目1の行政施策のふるさと納税事業についてお伺いします。  はじめに、令和3年度当初予算の概要にもあったように、平成18年3月の合併以降、普通交付税の合併算定の特例も平成28年から5年間の段階的縮減期間を経て、令和2年度をもって終了することに加え、算定の基礎となる国勢調査人口についても、減少が見込まれるため、普通交付税は一層の減少が見込まれるともありました。  本年度は、一本算定の財政運営となりましたが、しかし、税や交付税が落ち込んでいる中、この年半ばで、どのような取組を行ってきたのかを市長にお伺いします。 238 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 239 ◯市長(松下浩明君) 市川陽子議員のふるさと納税事業について、税や交付税が落ち込んでいるこの年半ばでの取組についてということで、お答えさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症の拡大による景気の低迷により、市税の減収が見込まれ、普通交付税においても、合併算定替特例も終了し、本年度から山武市としての一本算定となっております。  また、本市の人口は、引き続き減少傾向にあることから、市税や交付税においては、さらなる減収も想定されるということでございます。  このような状況下で、市民サービスを維持するため、身の丈に合った予算編成と新たな財源の確保に努めながら、ゼロカーボン、SDGsの取組も進めております。  また、ふるさと納税に関しましては、していかなければいけない本当に大事な取組ということでございまして、先日、11月に嫁いだ娘から、ふるさと納税をしてきましたという報告がありまして、非常にありがたく思っているときの質問でございました。ありがとうございます。 240 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 241 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  公明党も、ふるさと納税事業については、質問に取り上げてまいりました。先ほどもありましたように、新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除後は、全国的に感染者も減少傾向にはありますが、感染第6波への備えと、引き続き、感染予防は欠かせないと思います。  私は、市の将来を託す子どもたちにツケを残さないためにも、今できることから取り組むべきと考えます。そこで、人口減少、少子高齢化の中、移住・定住の取組や山武市の魅力を発信できる一路にもつながる観点から、市がふるさと納税制度のふるさと応援寄附金を募っていると認識しております。  直近二、三年のふるさとさんむ応援寄附金の進捗状況をお聞かせください。 242 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 243 ◯総合政策部長(荒木康之君) 進捗状況としまして、直近3か年の返礼品数、寄附件数及び寄附額について申し上げます。  まず、平成30年度では、返礼品65品、寄附件数619件、寄附額1,074万1,000円。  次に、令和元年度では、返礼品74品、寄附件数1,193件、寄附額2,341万7,622円。  次に、令和2年度では、返礼品92品、寄附件数788件、寄附額2,539万7,000円。  なお、返礼品は、現在、114品を取り扱っております。  また、寄附金は、日向の森へのバイオマストイレの設置やビーチクリーナーの更新のほか、東京オリンピック・パラリンピック記念事業や令和元年の台風15号の災害復旧事業などの財源として活用させていただいております。 244 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 245 ◯13番(市川陽子君) 状況が分かりました。  ふるさと納税について、ホームページでも拝見させていただきました。本市の11月現在の人口4万9,551人。また、先ほどの答弁で、2020年度のふるさと納税数が、本市は788件で、2,539万7,000円と。その都度、返礼品が変わるともお聞きしておりますが、現状を教えてください。 246 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 247 ◯総合政策部長(荒木康之君) 令和2年度に申込みのありました上位の返礼品を申し上げます。  イチゴやお米、落花生、干物などの食品、コーヒーセットやニンジンジュース、日本酒などの飲料品、そのほか、花瓶やペットと泊まれる宿泊券など、人気の返礼品となっております。  なお、ポータルサイト上に掲載している返礼品は、期間限定での返礼品などもあり、取扱件数は変動がございます。 248 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 249 ◯13番(市川陽子君) それでは、企画政策課と観光協会が一緒に、5月頃に大多喜町へ視察に行かれたと伺いました。大多喜町の現在の人口は7,629人で、2020年度のふるさと納税件数1,680件、ふるさと応援寄附金が1億1,661万7,000円。本市の人口割から考えても、この違いに大変驚いたところです。  これまでの取組の中で、市外への先進地の視察訪問は初めてでしょうか。そこで、視察に行ってみての取組の感想と何か見えた市の課題を伺います。 250 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 251 ◯総合政策部長(荒木康之君) 今回、初めて、ふるさと納税先進地を視察訪問させていただきました。大多喜町では、主に観光協会が返礼品の提案者となり、返礼品の開発、発掘を含め、町内事業者の取りまとめを行っております。  また、町と観光協会で返礼品に係る会議を開催するなど、返礼品の充実に努められています。返礼品では、ゴルフ場利用券や宿泊券など、高額な返礼品も充実しており、寄附額の実績に寄与しているものと思われます。  この視察訪問を受けての課題として、本市では、通年で人気となる返礼品の開発、発掘という部分が弱く感じられました。また、返礼品提案事業者との意思疎通や意見聴取など、大多喜町では、この役割を観光協会が担っており、この部分の対応も課題と感じております。 252 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 253 ◯13番(市川陽子君) 大多喜町は、観光協会プラス、この10月から中間事業者に委託しているようでございます。  では、市の返礼品の開発は、現在、どのように取り組んでいるのかをお聞かせください。 254 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 255 ◯総合政策部長(荒木康之君) 新たな返礼品の取扱いに向けて、市内の事業者を対象に、広報紙や市ホームページでの案内を行っております。  また、商工会に御協力をいただき、会員の方へ返礼品の募集チラシを配布しており、観光協会とは意見交換や返礼品発掘への協力をいただいております。引き続き商工会や観光協会等との協力をいただきながら、新たな返礼品の開発、発掘につなげてまいりたいと考えております。 256 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 257 ◯13番(市川陽子君) 商工会とつながりながら、やっていらっしゃるとお聞きしました。  私も見させていただいたんですけれども、各市町村では、それぞれの特徴を生かしながら、発信して取り組んでいると認識しております。かなり格差があるように伺います。  その中、変動はあるものの、本市の返礼品の数も少し増加し、ふるさと応援寄附金も少しずつ伸びていること、また、ブランド品として特化したものが、なかなかない現状であることを、先ほどの答弁で理解しました。  まだまだ市の魅力を発掘することができると、私は思います。本市で、もっと地元のことを熟知している、先ほども商工会と観光協会ということで、そこのネットワークをより生かしながら、やはり、より以上に企画政策課と共有しながら取り組んでいってはいかがでしょうか。その辺はいかがでしょうか。 258 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 259 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市内の事業者と深く関わりのあります商工会や観光協会に御協力いただくことで、返礼品をより効果的に開発・発掘できるのではないかと考えております。  今後においては、協力関係をより向上させながら、返礼品の開発に取り組んでまいりたいと思います。  また、返礼品の内容として、交流人口による地域活性化や観光等、波及的な効果を期待しまして、実際に本市にお越しいただく体験型のものや、特産品を味わっていただけるような返礼品を推進していきたいと考えております。 260 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 261 ◯13番(市川陽子君) 私も地域を回りながら、この品物が返礼品になるかななどと思いながら、回らせていただいております。回った中で、もし、そういうことがあれば、情報をしっかり提供していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、項目2の福祉施策の健康予防についてお伺いします。  はじめに、市でコロナウイルス感染症が減少していることは、市民とともに、今日まで担当部局等が一丸となって、ワクチン接種の体制や各検診の中、寄り添っていただいた結果と、心から敬意を表したいと思います。  引き続き、1日から3回目の追加接種が開始されました。新たなオミクロン株が世界的に広がりを見せている現状ですが、これからもお世話になりたいと思います。  それでは、国立がん研究センターなどの国の高度専門医療研究センター6機関が、このほど、大規模な疫学研究の成果を踏まえたエビデンスに基づき、健康寿命を延ばすための提言をまとめ、高齢になっても、健やかに暮らせるよう、できることから始めてみましょうとあります。  それでは、健康ポイント制度について、お伺いします。  このポイント制度については、やはり、コロナ禍の中、人との関わりができないことが続いたことは理解しております。  確認ですが、令和元年度には、市内のウォーキングマップや、令和2年第4回定例会で、今年度中に関係各課や関係団体等の協議を開始し、令和3年度中には、ポイントの収集方法、付与方法、ポイント交換の景品、事業の周知方法を決定して云々と答弁がございましたが、その後の進捗状況をお聞かせください。 262 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 263 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 健康ポイント制度につきましては、昨年12月議会の一般質問で御質問をいただき、令和2年度中に、関係各課や関係団体等の協議を始めたいと答弁をいたしておりましたが、令和3年1月8日から2回目の緊急事態宣言となり、3月の宣言解除後は、コロナワクチン接種がスタートしたこともございまして、協議がまだできていない状況にございます。  しかしながら、健康ポイントの先行事業といたしまして、市内4か所のウォーキングマップを作成し、動画配信をしているところでございます。  ウォーキングコースのうち、クイズ正答者には、啓発品をお渡しする方法で実施しており、現在、50人が参加しております。  多くの市民の皆様に知っていただくため、新型コロナウイルスワクチン接種の会場でも、待ち時間を活用し、動画を流し、視聴していただいております。 264 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 265 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  動画を見ていて、大変ユニークだというか、そうやってやることが大事かなと思います。その中で理解していただくということで、コロナワクチン接種の取組の中で、作成していただき、ありがとうございます。  私も確認しました。このマップですけれども、このように、4地区、成東、山武、松尾、蓮沼コースは、皆さんが歩きながら、考えて作成されたことを聞き、感動いたしました。なかなか難しいんだなというところと、脳トレのようにクイズも入れ込まれていて、大変いいマップができたと思っております。時間を要すると思いますけれども、健康ポイント制度、このマイレージの今後の方向性についてお伺いします。 266 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 267 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 健康増進計画では、令和4年度から、健康ポイント事業を開始する予定ですので、今後、来年度の事業開始に向け、準備を進めてまいります。  初年度は、がん検診や特定健康診査の受診、健康教室等に参加した方や、市民の皆様、御自身が掲げる健康づくりの目標を達成した方を対象に、ポイントを付与し、一定以上のポイントを獲得すると、抽せんで報奨の啓発物品をお渡しする方向です。  来年度以降、関係各課、関係団体と協議し、事業の拡大を図ってまいります。 268 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 269 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  先ほどの国立がん研究センター社会と健康研究センター、津金昌一郎センター長は、がんセンターは、がん予防の情報を発信しているが、がんだけを予防すればいいというものではない、様々な疾患を横断的に予防する行動を示す意識を強調しました。  日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性は87歳と世界トップクラスを誇りますが、健康で自立した生活ができる期間である健康寿命は、男性は72歳、女性は75歳と、そのギャップを埋めることが課題となっております。  そこで、先ほども話したとおり、健康寿命を延ばすための提言は、10項目あります。「喫煙・受動喫煙」、「飲酒」、「食事」、「体格」、「身体活動」、「心理・社会的要因」、「感染症」、「健診・検診の受診と口腔ケア」、「成育歴・育児歴」、「健康の社会的決定要因」と、センター長は、現状におけるベストな提言と話されております。  そこで、提案です。先ほどお見せしました山武市のすばらしいマップの内容と、以前もお伝えしたと思いますけれども、先進地の千葉市緑区のこのマップが、とても参考になると思うんです。様々な健康に関することが載っており、各地域の状況も、このように載っております。  このマップのように、本市が発信している運動(いきいきイチゴ体操)や栄養についてなどの様々な内容があると思いますので、そういうものも加えていただき、市民の方が全地域を見て分かる、また、手軽に持ち運びできるマップについて、市長、いかがでしょうか。 270 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 271 ◯市長(松下浩明君) 山武市のウォーキングマップをお褒めいただきまして、ありがとうございます。一生懸命、作ったわけでございます。  そして、今、千葉市緑区で配布しております健康づくり支援マップも、私も見させていただきました。非常に分かりやすく作られているという思いがあります。
     その中で、この健康ポイントの事業は、今、寿命のお話をしてくれましたが、人生100年と言われる長寿社会の中で、それらをサポートしていくということは、行政として、当然、取ることが大事であると捉えております。  そういう意味で、市としても、健康ポイント事業について、これからも、関係各課、また、関係団体との協議等を経て、検討を進めていきたいと思っております。  御質問ありがとうございます。 272 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 273 ◯13番(市川陽子君) やはり、担当部が歩きながら、一生懸命、マップを作ってくれたことをいかに生かしていくかということだと思いますので、また、それが市民に提供できる、これほどのことはないと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  では2点目に、障がい児・障がい者福祉についてお伺いします。  本市における医療的ケア児の現状についてお伺いします。  本年6月18日、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が可決し、9月18日に施行されました。この法第14条の立法趣旨には、医療的ケア児の日常生活や社会生活を社会全体で支えていくことや個々の医療的ケア児の状況に応じて、切れ目のない支援を行うこととしています。  医療的ケア児についての概要を説明してください。また、こども園、小中学校での医療的ケア児の対象者数を教えてください。 274 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 275 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 医療的ケア児でございますが、医学の進歩を背景としまして、新生児集中治療室に長期入院した後、引き続き、在宅生活において、たんの吸引や経管栄養、人工呼吸器等、生きていく上で医療的な援助を必要とする子どもたちでございます。日常生活に支援を必要としない場合から、また、寝たきりの重症心身障害児までいらっしゃいます。  なお、市内に医療的ケア児は数名いらっしゃいますが、プライバシー保護の観点、また、御家族からの御希望もあり、具体的な人数については、回答を控えさせていただきます。 276 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 277 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  先進地の佐倉市、市川市、最近では千葉市でも行われております。今回の医療的ケア児支援法は、医療的ケア児の居住地域に関係なく、等しく適切な支援をすることを、国や自治体の責務と明記し、保育・教育の拡充やケアを担う人材の確保を求めています。  また、保育施設には適切な支援を行えるように、看護師の配置などの必要な措置を取ることを求めていますが、医療的ケア児の通園に当たり、どのような措置を講じているのかを伺います。 278 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 279 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武市内のこども園においては、たんの吸引など、医療的ケア児が在籍する園に看護師を配置し、必要な措置を行っております。 280 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 281 ◯13番(市川陽子君) こども園の通園に関しては理解いたしました。  では、各小中学校における、入学への受入れ要請に対する体制は、どのようになっているのかをお伺いします。 282 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 283 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  就学前から、園や関係課等と情報を共有し、連携しながら、医療的ケアを必要とする子どものニーズに合わせ、保護者との合意形成を図った上で、施設・設備の改修工事を行ったり、支援員の配置等、人的な対応について検討し、必要な合理的配慮を行っているところでございます。  以上です。 284 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 285 ◯13番(市川陽子君) 教育関係も進めているということが理解できました。  公布された中で、「第2 法の概要」の「教育を行う体制の拡充等について(第10条関係)」に、「学校の設置者は、その設置する学校に在籍する医療的ケア児が、保護者の付添いがなくても適切な医療的ケアその他の支援を受けられるようにするため、看護師等の配置その他の必要な措置を講ずるものとしたこと」と書いてあります。  やはり、今後、入学や引っ越しでの転入の際も、児童生徒が安心して勉強が続けられるような体制を望みます。  次に、医療的ケア児は寝たきりから動ける子まで、状況は個別に異なり、制度の相談窓口だけでは、個々の適切な支援につなげることが難しい場合があるとも言われています。このため、市役所に相談に行っても、どこで相談してよいのかが分からない親御さんもいると聞いております。  本市の医療的ケア児の相談窓口について教えてください。 286 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 287 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 医療的ケア児の相談窓口につきましては、特に限定はしておりませんが、はぴねす(山武市子育て世代包括支援センター)において、新生児と就学前の転入児全員を対象に、保健師が面談を行っております。  ここで、医療的ケア児を把握した場合は、必要に応じて、子育て、障がい福祉、教育など、相談内容に応じた庁内の窓口を御案内しているところです。 288 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 289 ◯13番(市川陽子君) 流れは、窓口につなげて、各担当との連携を図っているということで、山武市では、はぴねす(山武市子育て世代包括支援センター)が設置されたことは、大きなことだと思います。  母親が24時間育児を行う医療的ケア児を預けられる休養施設が望まれておりますが、都道府県と市町村は、2018年度から、全ての障害者を対象にした障害者地域福祉計画だけでなく、18歳未満の児童向けの福祉計画をつくることを義務づけることとなり、厚労省が出された基本指針の中の設置目標として、重症心身障害児向け施設を全市町村に1施設確保が示されているところです。  そこで、本市の医療的ケア児は、障害福祉サービスを利用できる現状でありますでしょうか。 290 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 291 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 医療的ケア児は、看護師が配置されている、もしくは、訪問看護により看護師が医療的ケアを行っている通所施設や短期入所施設などで、福祉サービスを受けることができます。  なお、令和3年4月、看護師が常駐する医療的ケア児の通所が可能な障害福祉サービス事業所が、市内に開設されております。 292 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 293 ◯13番(市川陽子君) 本市に設置されたということはすごいことだと、私は思います。この障害福祉サービスの利用ニーズが広がり、家族の精神的な支えになると思います。ぜひ、その新しくできた施設を訪問していただければと思います。  最後に、今後の方向性をお伺いします。  先ほどの答弁では、市内に医療的ケア児が数名おりますとありました。厚生労働省によると、19歳以下の在宅の医療的ケア児は、2019年の推計で約2万人いて、過去10年で倍増しているとあります。  今後、医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職の防止に努めるなど、安心して子どもを産み育てることができる社会の実現に寄与するため、医療的ケア児の支援に向けて、今後、どのように取り組んでいくのかをお伺いします。 294 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 295 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今後の市の取組としまして、医療的ケア児については、御家族の切実な思いを受け止め、本市として適切な支援に努めていくことが重要であると考えております。  現在、医療的ケア児とその家族の日常生活や社会生活を側面から支援する多職種による連携体制の構築を図るため、山武圏域の医療機関、障害福祉サービス事業所、行政と共同で、山武圏域自立支援協議会、障害児部会を設置しています。この部会は、広域連携による医療的ケア児の事例検討や情報交換を、年6回行っております。  今後も広域での連携を進め、市民や団体の皆様の御協力をいただきながら、ともに地域で医療的ケア児を支え合う共生社会の構築に向けた取組や、広報・啓発活動の推進を図ってまいります。 296 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 297 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  年6回開催しているというお話がございました。皆様も御存じのとおり、旭市で起きた痛ましい火災があり、御主人は病気で、ほぼ寝たきり状態、息子さんも障害があり、長年寝たきり状態、介護していた奥様本人も、身体に障害があったと新聞報道にもありました。  私は、先ほどの山武圏域自立支援協議会、障害児部会での連携強化が大事かと思っております。冒頭にもあったように、医療的ケア児や家族への適切な支援を、国、自治体の責務と規定し、自治体に対し、ケアを担う人材確保や保育・教育体制の充実を求めております。  誰もが支え合う地域共生社会づくりには、地道で息の長い取組が必要かもしれませんが、今後、本市でも実態把握の中、各関係部局の連携も、より一層充実することを強く望みます。  以上で私からの一般質問を終わります。 298 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、市川陽子議員の個人質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時10分といたします。              (休憩 午後 1時57分)              (再開 午後 2時08分) 299 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、公明党、長谷部竜作議員の個人質問を許します。  長谷部議員、御登壇願います。  長谷部議員。 300 ◯8番(長谷部竜作君) 議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。議長の許可をいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。  本日質問いたします事項の多くは、市民の皆様から、私の元へ、直接、御相談、また、御要望された件でございます。市民の代表として、市民の皆様の御意見を執行部の皆様に御質問いたしますので、お疲れのところとは存じますが、執行部の皆様におかれましては、誠実なる御答弁をお願いいたします。  はじめに、環境施策について、質問いたします。  山武市には、一見すると、産業廃棄物、残土などに見えるような土砂やフレコンバック等に入った廃品の類いが搬入されております。搬入した業者によれば、これらの物品は、有価物、価値あるものであり、そのため、一時保管をしているだけであると主張していると聞き及んでいますが、仮にそうだとしても、出所不明の土砂による水質汚染のおそれや、一昨年の横田地先での火災による住環境への悪影響など、懸念されるべき点が多々あります。  市では、このような状況をどのようにお考えかをお伺いいたします。 301 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 302 ◯市長(松下浩明君) 長谷部議員から、環境施策についての御質問をいただきました。お答えを申し上げさせていただきます。  環境保全に関する廃棄物や土砂等を取り巻く状況につきましては、大変重要な問題というようにも認識しております。現状として、廃棄物の屋外保管や土砂等の堆積を行う事業者の実態把握することは非常に難しく、市としても、苦慮しているところもございます。  しかしながら、市民生活において悪影響を及ぼすことは、これは避けなければなりません。悪質な事業者に対しましては、徹底した指導、また、パトロールによる現場監視の強化などを行い、地域住民に悪影響が及ぶことのないように、地域住民との協力体制の構築や、また、県としっかりと連携を図りつつ、取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 303 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 304 ◯8番(長谷部竜作君) 山武・松尾地域などには、先ほども言及いたしました、一見すると、残土に見えるような土砂、業者が運び込んで堆積された土砂が何か所かございますが、その現状をお伺いいたします。 305 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 306 ◯建設環境部長(今関正典君) 現状においては、山武地域で4か所、松尾地域で1か所の残土条例無許可埋立てを確認しています。しかしながら、事業者による撤去等は行われていません。 307 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 308 ◯8番(長谷部竜作君) 残土条例無許可埋立てを確認した計5か所は、現在、市としては、どのような対応をしているのかをお伺いいたします。 309 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 310 ◯建設環境部長(今関正典君) 残土条例無許可埋立てについては、事業者に改善を求めるため、指導書により、行政指導を行っております。  また、条例に定める許可なしに、残土搬入を行う事業者がいるため、通報やパトロール中に発見した段階での即時対応を行っており、その対応としては、大型車両や重量物積載車を対象とした道路保全のための通行制限や関係機関との情報共有、事業者に対しては、現場での改善指導を行っております。 311 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 312 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、以前に、私から、また戸村議員からも質問がございました、実門・横田地先の搬入物について質問いたします。  正確には、この搬入物が置かれている地域は、横田・実門にまたがるそうでございますが、以前に、議場で実門地先の搬入物と質問いたしましたので、実門地先の搬入物と呼ばせていただきます。  令和元年9月に火災が発生した、この搬入物について、現在の状況をお伺いいたします。 313 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 314 ◯建設環境部長(今関正典君) 令和2年1月以降は、搬入されていない状況です。  事業者からは、令和2年8月までに撤去するという説明がありましたが、いまだ撤去されておりません。 315 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 316 ◯8番(長谷部竜作君) この搬入物につきましては、いまだ野積みされたままでありまして、また、火災を起こすような危険もあると推察されます。近隣の市民の皆様も、大変心配されておられます。  市の現在の対応をお伺いいたします。 317 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 318 ◯建設環境部長(今関正典君) 山武地域の実門から横田にかけてのフレコンバックの野積みに関しては、県が産業廃棄物として対応しており、関係法令に基づき、事業者に対し、廃棄物の処理を行うよう指導を行っております。  市としましても、県と連携を図りつつ、現場監視やパトロールを行っております。 319 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 320 ◯8番(長谷部竜作君) 今、質問いたしました、残土でありますが、土砂や野積みされたフレコンバック入りの搬入物は、私が見た印象では、今、言われましたとおり、産業廃棄物であると思います。  しかしながら、搬入した業者は、産業廃棄物ではなく、あくまで再生資源物などの有価物であると主張しています。  しかしながら、有価物、価値のあるものであったとしても、あのようなものが市内に搬入されるということは、環境保全、安全な住環境を守るため、規制されるべきと考えます。また、現在まで搬入された物も撤去されてしかるべきと考えます。
     こうした有価物について、保管基準をつくるべきだと、以前の議会で質問いたしました。その際、先進自治体の規定等を調査研究していくとの御答弁がございましたが、その後の取組の状況はいかがでしょうか。 321 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 322 ◯建設環境部長(今関正典君) 再生資源物や有価物の屋外保管に関しては、市内でも数か所あり、騒音、悪臭といった苦情が寄せられており、環境への影響が懸念される場合は、立入検査を実施するなど、必要に応じ、是正指導を行っております。  しかしながら、所有者が有価物と主張した場合、現行の廃棄物処理法での指導が難しい状況もあり、市の対応としましては、環境が悪化しないよう、日頃から現場監視やパトロールを実施しています。  市の取組としましては、先進自治体の事例の調査を進めている中、まずは市内における再生資源物などの有価物の保管状況に関する調査を行い、今後はその状況を踏まえて、対応を検討していく必要があると考えております。  今後、住民生活における再生資源物や有価物の屋外保管に対する課題を解決していくには、一つの自治体での対応のみで解決できるものではなく、広域的な対応が必要ではないかと考えております。  そのようなことから、現時点では、市単独で条例を制定していくという方向性よりも、近隣自治体との足並みをそろえる上で、県主導による対応が望ましいと考えており、県の動向を注視しつつ、再生資源物や有価物の屋外保管に対する課題解決に向けて取り組んでまいります。 323 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 324 ◯8番(長谷部竜作君) 先ほどの実門地先のフレコンバックの例を見ますと、撤去すると言っておきながら、現状まで撤去されていないことがあります。市民のため、安心安全な環境を保全していくには、このような産廃もどきは搬入させないといったことが一番であり、そのために必要な条例などは、どこが制定してもよいですので、しっかりと取り組んでいただきたいとお願いいたしまして、次の質問に入らせていただきます。  子育て支援についての幼稚園、こども園の送迎バスについてを質問させていただきます。  しらはたこども園の送迎に通園バスを利用している保護者から、朝のお迎えの際、子どもたちがバスへの乗降の際にお手伝いをする補助、添乗員を、当番制で保護者が行っているとのお話をお聞きしました。  この添乗員が、保護者の皆様にとっては、非常に負担であるとのことでありました。また、他県の保育園では、園児の降園、降車確認が不十分だったため、取り残された園児が、熱中症で死亡するなど、痛ましい事件が発生していることから、そのような事故があったら、保護者には責任は取れないとの不安を抱いているとの声も頂戴いたしました。  こうした通園バスの添乗員について、保護者の負担軽減のため、通園の際、園の先生方を同乗させることはできないのかをお伺いいたします。 325 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 326 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 通園バスにつきましては、こども園の短児部園児及び幼稚園児のうち、通園バスの利用を希望する園児を対象に運行しています。  通園バスの同乗につきましては、登園時は、バス利用園児の保護者もしくは通園バスを利用する保護者が雇用した添乗員が同乗し、降園時は、職員が同乗しております。  なお、登園時に職員が同乗することは、通園バスを利用しない園児の登園時間と重複するため、現在のこども園等の職員数では対応することができません。 327 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 328 ◯8番(長谷部竜作君) 現在のこども園の職員数では対応できないとの御答弁でありますが、他の幼稚園、こども園での通園バスの状況をお伺いいたします。 329 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 330 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、山武市立幼稚園1園、こども園5園のうち、通園バスを運行しているのは、なるとうこども園、しらはたこども園及び日向幼稚園の3園でございます。  日向幼稚園は、在園児102名のうち97名が通園バスを利用しております。登園時の通園バスへの同乗は、通園バス利用園児の保護者が費用を負担し、添乗員を雇用しております。  なるとうこども園は、短児部園児60名のうち14名が通園バスを利用しております。  また、しらはたこども園は、短児部園児40名のうち8名が通園バスを利用しております。  このどちらのこども園も、登園時は通園バス利用時の保護者が同乗しておりますが、利用者が少ないため、保護者の負担が大きくなっております。 331 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 332 ◯8番(長谷部竜作君) 今の御答弁によりますと、日向幼稚園では、通園バス利用園児の保護者が費用負担をして、添乗員を雇用しているということですが、しらはたこども園でも、日向幼稚園と同じような対応することが可能かと考えますが、その点いかがでしょうか。 333 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 334 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 議員おっしゃるとおり、日向幼稚園は通園バス利用園児の保護者が費用を負担し、添乗員を雇用しております。  通園バス利用の添乗については、利用者に対応をお願いしていることから、通園バス利用者の少ないこども園では、添乗員を雇用することは、保護者の費用負担が大きくなることが予想されます。したがいまして、日向幼稚園と同じ対応は難しいと考えております。 335 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 336 ◯8番(長谷部竜作君) 分かりました。  また、先ほどの御答弁によりますと、通園バスを利用していないこども園がございますが、その理由をお伺いいたします。 337 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 338 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 通園バスは、同乗する保護者の負担を考え、利用を希望する園児が10名以上の場合、運行することといたしております。  現在、通園バスを運行していないこども園は、なんごうこども園、まつおこども園、おおひらこども園の3園でございますが、利用希望者が10名に満たないため、運行はしておりません。 339 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 340 ◯8番(長谷部竜作君) 今の御答弁に、10名に満たないため、運行しておりませんとございましたが、それを基準といたしますと、しらはたこども園の通園バス利用者が8名でございますので、今後は運行をしないといったことも考えられるのかをお伺いいたします。 341 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 342 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 利用者が10名を満たない場合におきましても、通園バスを利用する園児の保護者の方全員の協力が得られるような状態になれば、運行を検討したいと考えております。保護者の意見を聞きながら、進めたいと思っております。 343 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 344 ◯8番(長谷部竜作君) 協力が得られればとのことですが、その協力が保護者の負担になっている現状であります。この辺は議論をしても、なかなか、かみ合わないところではありますが、今後の方向性については、その辺りも勘案していただきまして、新たに入園されるお子様の保護者も含めて、御意見を伺いながら、丁寧に進めていただくよう要望いたします。  次に、ひとり親支援について御質問いたします。  以前に、ひとり親の方と懇談した際に、支援が薄いといった意味合いで、山武市は、ひとり親に対して厳しいとの御意見を伺いました。  こうした御意見に対し、市の率直なお考えをお伺いいたします。 345 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 346 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ひとり親の方に対する支援についてお答えいたします。  現在、支援制度の主なものといたしまして、児童扶養手当、ひとり親家庭医療費助成制度などを実施しておりますが、どちらも、国及び県の基準により認定しており、市の独自の基準により決定しているものでございません。  また、ひとり親の方の経済的自立を支援する自立促進給付金や高等職業訓練給付金等の制度についても、ぜひ利用していただきたく、児童扶養手当受給者の方などに、個々に通知を送付するなどの取組を行っております。  いずれにせよ、市によって基準が変わるものではなく、山武市が特に厳しいということは決してございません。  また、市では、昨年度、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた、ひとり親の方を支援するため、国によるひとり親世帯に対する臨時給付金の支給が決定する前に、独自に1世帯当たり2万円を支給するなど、ひとり親の方に対する支援を行っております。  今回の意見を受け、市として、さらにひとり親の方に寄り添った、支援制度の周知を図っていきたいと考えております。 347 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 348 ◯8番(長谷部竜作君) 先ほどのひとり親の方の御意見と御答弁にもございました各種制度を鑑みますと、山武市の支援が薄いというよりは、多種多様な支援があるので、必要とする方に伝わっていないのではないか、また、そのため、その支援を受けて、どのように自立していったらよいかなどの将来設計を立てづらいのではないかと推察されます。  私は以前に、ひとり親支援について分かりやすいパンフレットのような冊子を作成してはどうかと提案いたしましたが、その後の取組状況を伺います。 349 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 350 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 御提案いただきました、ひとり親の方への支援の周知につきましては、「ひとり親家庭への応援ハンドブック」を作成し、11月の中ほどから、窓口にて配布を行うとともに、ホームページに掲載しております。  また、離婚届と併せて、配布等も行っております。  ハンドブックの内容としましては、これまでそれぞれの担当課にてお知らせしてまいりました、ひとり親の方に対する支援制度等を1冊にまとめ、経済的な支援、保育・教育のための支援、年金、税金、相談窓口などを掲載しております。今後、少しでもひとり親の方の不安解消などに役立てていただければと考えております。 351 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 352 ◯8番(長谷部竜作君) 素早く対応していただいて、大変にありがとうございます。  出来上がりましたこのハンドブックを見させていただきました。ひとり親の皆様への経済的な支援や自立支援といった制度だけでなく、子どもたちへの支援も掲載されております。このような支援制度は、ひとり親家庭に多い貧困や、また貧困の連鎖を断ち切るために、大切な支援制度であると考えます。  ハンドブックを多くの方に活用していただき、ひとり親家庭の皆様にお役に立つことを念願いたしまして、次の質問に入らせていただきます。  教育環境についてのタブレットパソコンについてを質問いたします。  GIGAスクール構想やそれ以前からのICT教育の推進などで、山武市立小中学校には、多くのタブレットパソコンが配備されましたが、その台数をお伺いいたします。 353 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 354 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  配付しました端末の数につきましては、児童生徒用で3,024台、教職員用で210台の計3,234台を配付したところでございます。 355 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 356 ◯8番(長谷部竜作君) そのタブレットパソコンについて、現在、保険の加入を含め、破損した際の対応が、各校で違うとお聞きしております。山武市立の小中学校でありますので、統一して対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。 357 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 358 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  端末が破損した際の対応といたしまして、来年度は、予備機を活用し、破損した端末と交換し、対応していきたいと考えています。破損した端末の修理は、市の予算で対応する準備を進めております。  今年度の有償での修理件数から、保険に加入するよりも、その都度、修理で対応したほうが安価であると試算しております。  以上でございます。 359 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 360 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  保険加入であれ、市の予算で修理するのであれ、山武市立の学校は、全て同じ対応というところが大事であるかと思います。この点、よろしくお願いいたします。  次に、モバイルルーターについて質問いたします。  配付されたタブレットパソコンをネットに接続するためには、Wi-Fi環境が必要です。何らかの事情で、子どもたちが家庭に持ち帰った際、家庭内にWi-Fi環境が整っていないと、ネットに接続することができません。  そこで、そのようなときのために、貸出し可能なモバイルルーターが用意されているはずでありますが、現在用意されているルーターの台数をお伺いいたします。 361 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 362 ◯教育部長(小川宏治君) 貸出し用のルーターでございますが、160台のモバイルルーターを用意しているところでございます。 363 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 364 ◯8番(長谷部竜作君) そのモバイルルーターを使用する際には、手続が必要だと思いますが、その手続についてお伺いいたします。 365 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 366 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  Wi-Fi環境が整わない家庭に、学校からモバイルルーターの貸出しの案内を配付しており、申請のあった家庭について、モバイルルーターの貸出しを行っております。利用に当たっては、保護者の方に通信事業者と通信契約を結んでいただくことが必要です。  準要保護家庭につきましては、市が負担しておる状況でございます。  本年度、現在まで10台の貸出しを行っているところでございます。  以上です。 367 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 368 ◯8番(長谷部竜作君) 保護者が、通信事業者と契約を結ぶ際、共働き家庭が多い現在においては、仕事を休んで、通信事業者の元へ契約しに行かなければならないなど、多少の手間がかかります。  ある程度の台数を市で契約して、あらかじめ準備しておくことはできないのかをお伺いいたします。 369 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 370 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  Wi-Fi環境の整備の補助として、モバイルルーターを無償で貸与していますが、受益者負担の観点から、通信事業者と通信契約などの手続や通信費については、保護者の方に負担していただきたいと考えております。  今、議員が御提案いただいた、ある程度の台数を事前に契約を市でしておくということにつきましては、事前に準備しているという段階で、もう契約で費用が発生してしまいますので、貸出しのためのルーターを事前に契約して準備しておくということは、現在考えていないところでございます。  持ち出しが必要となった際の対応といたしましては、家庭のWi-Fi環境が整っていなければ、学習プリントを配布したり、学校で学習課題やeライブラリのデータを端末にダウンロードして、持ち帰らせたりすることで、学びの保障をしていければということで考えております。 371 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。
    372 ◯8番(長谷部竜作君) 今、御答弁に、家庭内のWi-Fi環境が整っていなければとのお話がございました。  最近は、公共の場、例えば山武市役所でありますとか、また、コンビニ等にフリーWi-Fiが整備されてきました。そのようなフリーWi-Fiを利用して、学習課題やeライブラリのデータのダウンロードや課題のアップロードなどを行えば、タブレットパソコンを持ち帰ることが必要になった際、モバイルルーターの契約の手間を省いたり、平等な学習環境、学習機会を得ることができると考えますが、その点はいかがでしょうか。 373 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 374 ◯教育部長(小川宏治君) 現在は、端末を安心安全に使用するため、教育委員会から「使い方のルール」を示し、学校で指導しております。端末の持ち帰り接続テストを実施の際には、端末の「使い方のルール」を家庭に配布し、確認していただきました。  また、児童生徒、保護者を対象に、情報モラルに関する講話を実施しております。  端末の正しい使い方についての意識を高められるように、継続して指導しているところでございます。  現在では、端末は学校と家庭で使用することになっておりますが、今後は、公共施設で使えるような検討をしてまいりたいと考えております。 375 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 376 ◯8番(長谷部竜作君) ぜひ、子どもたちの創造力を高める上でも、学校以外の場所でも使えるような検討を引き続きお願いしたいと思います。  GIGAスクール構想によるタブレットパソコンの学習使用、また利活用は、まだまだ始まったばかりと言ってよいと思います。教職員や保護者の皆様の御意見などにも耳を傾けていただき、適切な利活用をお願いいたします。  次に、不登校児童生徒の支援について御質問いたします。  現在の山武市立小中学校における不登校児童生徒の人数をお伺いいたします。 377 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 378 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  10月末現在の市内の不登校児童生徒数は、小学校17名、中学校32名の計49名でございます。 379 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 380 ◯8番(長谷部竜作君) 現在、山武市では、その不登校児童生徒に対して、どのような対応を行っているのかをお伺いいたします。 381 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 382 ◯教育部長(小川宏治君) 市の取組といたしましては、市内16校に心の教室相談員を配置し、週3日の勤務で、児童生徒の悩み相談に対応するようにしております。  家庭環境にトラブルを抱える児童生徒への対応といたしましては、市の家庭児童相談係や東上総児童相談所と連携して、長欠解消の支援に当たれるようにしております。  また、ハートフルさんぶとも連携を図り、学校や教室に入れない児童生徒の居場所の確保、また学校へ復帰するための準備をする支援をしております。  学校では、担任が中心となり、定期的に家庭訪問や電話連絡を行うとともに、学校全体で児童生徒に関する情報を共有し、理解を深めております。  校内の心の教室相談員やスクールカウンセラーとも連携を図りながら、児童生徒、保護者の支援をしております。  中学校では、適応指導教室が開設され、教室に入れない生徒の居場所の確保、また、教室へ復帰するための準備をする場所として、運用しておるところでございます。 383 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 384 ◯8番(長谷部竜作君) 不登校児童生徒の対応に関しましては、不登校になった原因が様々であることから、その児童生徒ごとに個別の対応が求められていると思いますが、教育環境の公平・平等の観点から、GIGAスクール構想から置き去りになっていないのか、私としては懸念をしております。  例えば、先ほど御答弁にありましたハートフルさんぶでは、学校と同じように、ICT機器を活用した教育環境にあるのか、また、ハートフルさんぶのような場所へ通級できない児童生徒に対して、タブレットパソコンなどを貸し出して、学習支援をしているかなど、状況に応じた学びの保障はなされているのかをお伺いいたします。 385 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 386 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  学校に登校できていない児童生徒について、家庭とよく相談した上で、児童生徒の状況に応じ、端末を家庭に持ち帰り、端末を活用した学習支援を始めている学校もございます。  また、ハートフルさんぶに通級している児童生徒についても、同様に持ち帰った端末を使った学習支援が受けられます。  今後も児童生徒の状況に応じた学習支援を進めてまいりたいと考えております。 387 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 388 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  不登校児童生徒の支援については、保護者の皆様に対する支援を含めて、デリケートな事柄であると認識しております。SDGsのゴール4番目には「質のよい教育をみんなに」とあります。児童生徒の現在のみならず、その将来を見据え、社会的自立ができるよう、細やかな御支援をしていただくようお願いいたしまして、私の質問を終わります。 389 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、長谷部竜作議員の個人質問を終わります。  以上で、本日予定した一般質問は終了いたしました。  次の会議は、明日12月3日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時41分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...